堕天作戦 4 裏少年サンデーコミックス
作:山本章一
出版社:小学館
戴天党のルビーに拾われていたレコベル。
だが脳に損傷を受けた彼女は、移植された補助脳のより異形の姿に変わっていた。
登場人物
ギョーマン
戴天党参謀
最古参の党員の一人
眼鏡にちょび髭蝶ネクタイ。
なんとなく浪速の商人的な臭いがする。
アマチ
戴天党の医学博士
最古参の党員の一人
超人機械、不死者などについて研究している。
シバの体のメンテナンスやレコベルの治療を担当。
マッドなサイエンティスト。
ヘリオス
戴天党を立ち上げた人物
不死者、シバに対しては辛く当たっていた。
カラビンカ(迦陵頻伽)
シュロの魔竜
ダルガバルは魔竜の装甲について技術を失っていた為、飛ぶことは出来ない。
塩カレー
塩
あらすじ
ピロ司令によって、気球を使い処刑されたレコベル。
彼女は魔竜騎兵ルビーに拾われ、戴天党で治療されていた。
だが高高度の低酸素状態は彼女の脳に深刻なダメージを与えていた。
それを補う為、戴天党の医学博士アマチは彼女の頭に補助脳を移植する。
しかし、補助脳では完全に機能を取り戻す事は出来ず、レコベルは幼児なみの会話しか出来なかった。
戴天党は彼女の望みを聞き入れ、成功率の少ない手術に踏み切る決断をする。
彼女の望み、それは昔の頭を取り戻す事だった。
彼女の頭の中には、だいすきな物が詰まっていた。
シャクターはシバにリスクを背負ってまで、記憶を取り戻したいというレコベルをそういう生き方しか出来ないと評する。
そこから二人の話は星に変わる。
星を目指すことが目的で結成された戴天党だったが、規模が大きくなり星の正体もおぼろげながら見えてきた事で、シャクターは方針の変更を余儀なくされた。
そんな二人の話にレコベルが加わる。
彼女は星に行きたいという。
その流れで、喋る内容は彼女の研究に則した物、魔法に切り替わる。
レコベルは旧人、魔人の存在を根本から変えてしまうような話をした。
しかし安定を欠く彼女の脳は話を続けられない。
シバは話を変え、どうして星に行きたいのか尋ねた。
彼女は見たいからと答えた。
船を作って、星を見て天のかなたを見たい。
そして続けて言う。
「このよにうまれたので、どこまでいけるかためします」
それはかつて戴天党を作った不死者、ヘリオスが言った言葉と同じだった。
感想
この巻の冒頭、久しぶりにレコベルが出てきます。
彼女は様変わりしていましたが、登場するたび私の涙腺を刺激します。
自分たちの即物的な利益を求め戦いを続ける世界の中で、彼女だけが世界を愛し、全てを知りたいと純粋な好奇心で動いている様に思えます。
多分、泣いてしまうのは、そこに純粋な熱意を感じるからでしょう。
まぁ彼女は目的の為なら、手段を選ばない所はあるのですが……。
まとめ
ダルガパルの魔竜、カラビンカ。
彼は飛べないのですが、デザインがヘビーメタルっぽくて私はとても好きです。
ロケット魔法を利用した、バスターランチャー的な物を装備してくれないかな。
この作品は裏サンデーにて一部無料で閲覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。