シネマこんぷれっくす! 3 ドラゴンコミックスエイジ
作:ビリー
出版社:富士見書房
店員がインド人かと思ったら、ネパール人だったカレーショップで出会った女性、風花咲欣乃(ふうかさく よしの)。
彼女は鰐人(がくと)たちの高校の生徒会長でした。
登場人物
風花咲欣乃(ふうかさく よしの)
生徒会長
好きな映画はやくざ映画
呉に本拠地を置く風花咲会会長の孫娘。
興奮すると広島弁の他、北野映画等のセリフを吐く。
内藤・M・シャマラ(ないとう まりあ シャマラ)
科学部兼シックスセンス部
好きな映画はスプリット
映研の小道具等を制作している。
褐色・眼鏡・ちっちゃい。
各話あらすじ
・ギャングオブハイスクール(やくざ映画)
海外留学から戻ってきた生徒会長、風花咲欣乃。
彼女と共に、サモハンを馬鹿にした柔道部員を投げ飛ばした花村と黒澤を探す事になった鰐人。
その道中鰐人は、この生徒会長が黒澤たち同様どこかおかしい事に気付き始める。
・ガチ☆ガール(プロレスからのザ・ロック)
プロレス部と映画で盛り上がっていた黒澤。
だが、映画配役の変更について意見が食い違い乱闘。
その戦いに乱入した風花咲と黒澤の試合は、いつの間にか「ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)」の話にシフトしていた。
・真似ートレーラー(映画の予告編)
空手部の千葉を部室に呼びつけた花村。
彼女は空手部が、部活の紹介動画を作る事聞きつけていた。
花村は如何にも学生が作ったよという、盛り上がりも何も無い紹介動画に以前から不満を抱いていたのだ。
・シャークっている(サメ映画)
友人の河津と海にきた鰐人。
だが河津は女子のいない海なんてとテンションが低い。
実は河津は御池と共謀し、小津たちと偶然出会うというサプライズを画策していた。
河津の言葉を重く受け止めた鰐人は、ナンパを敢行。
サメの被り物をした女性に声を掛ける。
しかし、その女性は先輩の宮川だった。
・私とゾンビと秘密の花火(ゾンビ映画)
花火大会にやって来た鰐人と小津。
屋台をぶらつく中、小津は会話の切っ掛けを探し、海外ドラマの話を振る。
余り興味を示さなかった鰐人だったが、ウォーキング・デッドにノーマン・リーダスが出ている事を知ると、突然テンションが上がった。
・美女か野獣(ミュージカル映画)
もうすぐ夏休み、それが明ければ文化祭。
出し物について、鰐人は映研での目標である映画制作を提案する。
だが黒澤は、窓の外の雨を見ながら突然歌い始めた。
・カンキンシンドローム(好きな映画を何度観る?)
部室に祝を訪ねてきた三年の内藤。
彼女は祝に頼まれていた、大きなスーツケースを持ってきていた。
内藤は鰐人たちが部室で暴れると危険だからと、室内では無く部屋の外に置く事を勧めた。
更に衝撃を与えない事と置いた位置関係的に、倒れたらドアが開かなくなる事を忠告し部室棟を後にした。
その後、内藤が危惧した通り鰐人と花村が暴れた為、スーツケースは倒れドアを固定。
二人は部室に閉じ込められた。
感想
今回は、生徒会長「風花咲欣乃」の登場から始まり、海水浴や花火等、夏の場面が多く描かれました。
作中、小津が言っていた、ホラーとゾンビは違うという話はよく分かります。
確かにゾンビ映画は、ホラーというよりはゾンビというモンスターが登場するアクション、もしくはコメディー映画といった方がしっくりきます。
ゲームのバイオハザードも一作目はホラーでしたが、二作目以降はSFアクションのようなテイストになった様に感じます。
またホラーとコメディーは、紙一重というのを聞いた事があります。
テンポや演出によっては、恐怖と笑いがすげ変わるといった話だったと記憶しています。
私はスペルという映画を観た時、それを強く感じました。
映画は不気味な老婆に呪われた女性のお話なのですが、女性がタフな事と老婆がやりすぎな事で、怖いを通り越し笑ってしまいました。
まとめ
青春映画みたいな青春を望んでいた鰐人ですが、海や花火大会、花村と二人っきりで密室等、しっかり青春している様に思います。
この作品はComicWalkerにて一部無料で閲覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。