ソウナンですか? 2 ヤンマガKC
原作:岡本健太郎
漫画:さがら梨々
出版社:講談社
山賊ダイアリーの岡本健太郎さん原作のサバイバル漫画。
一巻では水の確保、シェルターの制作、火おこし、海水からの塩づくり、食料の調達をメインに描かれました。
しかし食料といっても、比較的簡単に手に入る貝や海藻、潮が引き砂に潜った魚等が主な食料でした。
今回は設置した罠にかかった、ウサギを食べる事になります。
第15話 やるしかない!! あらすじ
無人島に漂着してから11日目、しおんがキャンプに慌てた様子で戻って来た。
蛇が出たらしい。
ほまれは嬉々としてどこにいたかを尋ねる。
しおんが聞いてどうするのと話すと、ほまれは当然のように食料にすると答えた。
ほまれはアスカと睦に、水汲みとトラップの見回りを頼むと嫌がるしおんに蛇のいた場所まで案内をたのんだ。
一方、ほまれにうさぎに止めをさすための棒を渡されたアスカは、子供の頃うさぎを飼っていたことがあるため、罠にかかっていないほうが良いと睦に話す。
それを聞いて、そんな甘い事を言っていたら、生き残れないと睦はアスカに返した。
彼女は生存のため、ほまれをお手本にすることにしたようだ。
ほまれがいるとはいえ、自分たちのような素人が仕掛けた罠に、動物がかかる筈がないと話しながら、二人は罠に向かった。
だが罠は作動し、そこには後ろ脚を紐に捕らえられたうさぎがいた。
本当にうさぎがかかっていた事に驚き、アスカはほまれに任せようとするが、睦は呼びに行っている間に、逃げられるかもしれないと、自分の手で仕留める事を決意する。
しかし、命を奪う事の忌避から、目を瞑り振り下ろした棒がうさぎに当たる筈もなく、彼女は涙を見せながら、なんで死んでくれないのと叫ぶ。
睦の涙を見てアスカは棒を手に取り、彼女の代わりにうさぎに振り下ろした。
キャンプ地で蛇を見つけられなかったほまれとしおんは、ため息を吐きながら腹を鳴らしていた。
そこにうさぎを棒に括り付けた、アスカと睦が笑顔で帰ってくる。
二人は見事うさぎを仕留める事に成功したのだ。
ほまれは笑顔で二人を労い、焼き肉と余ったら干し肉にしてと、うさぎの肉をどうするか話す。
「まずは解体用のナイフを作るところからだな!!」
そう話すほまれに、三人はそこから!?と心の中で思った。
今回の見どころ
・アスカ、二回海に浮かぶ
雨の中彼女は魚を獲るため海に入り、海に落ちたカミナリに感電しプカリと浮かびました。
幸いカミナリは遠く、命に別状はなかったのですが、反省しない彼女は晴れたからと再び海に入り、電気くらげに刺され再度浮かびました。
※見どころはあくまで私見です。
まとめ
その後、腐敗を避けるため(内臓は腐敗が早く、手早い処理が必須)うさぎを水場に運び、川の水で冷やしながら並行してナイフづくりが始まります。
彼女達が作ろうとしていたのは、所謂、打製石器でした。
意外にも、しおんが一番器用でナイフは完成し、睦の頑張りで解体も終了。
うさぎはお肉になりました。
そして石と焚火を利用して、蒸し焼きにしたうさぎ肉と骨から出汁をとったツワブキのスープを、彼女達は美味しく頂くのでした。
今回は、海への落雷、日焼け止め、ハンモック、ファストビバーク、剪定鋏を利用した鉄製のナイフなどの他、同じく島に流れ着いた男女のペアが登場します。
この二人、服部宗二と鳥居累の二人ですが、宗二は累を男と思っていますが、累は女の子です。
出会いの際に服が破れたため、流れ着いたトランクから累が男子の制服を拝借したことが誤解の原因でした。
累のちょっとした出来心から、同じ島に居ながら、ほまれたちと彼らが合流する事はありません。
前回、母親が亡くなったため、ほまれに父親がサバイバル技術を教えたと書きましたが、読み返してみると母親が存命中にも、父親はほまれを連れだしていたようです。
徐々に四人の役割分担も確立してきました。
気真面目で料理の出来る睦が、一番気苦労が多いようです。
今回分かった事
・イカ墨には日焼け止め効果がある。
・この島には船着き場があり、過去には人が住んでいた。
・ほまれはナイフ好き
・サバイバル生活では嗅覚疲労で、感じないだけでみんな臭い
・睦の夢はBL系ライトノベル作家
・猪と人のフンは似ている
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