妻、小学生になる。 3 芳文社コミックス
作:村田椰融
出版社:芳文社
圭介(けいすけ)の部下である守屋(もりや)。
彼女と共に出かけたバーベキューで、守屋の圭介に対する想いを聞いた貴恵(たかえ)は複雑な感情を抱く。
登場人物
蓮司(れんじ)
圭介の娘、麻衣の会社の顧客
webサイト制作会社に就職した麻衣が担当を任された会社社長の息子。
この巻では何の会社か分からないが、個人経営の工場のようだ。
友人が海に飲まれたが遺体が上がらなかった為、死の実感がわかず心の置き場を求めている。
あらすじ
圭介、貴恵、守屋、彼女の友人菊池の四人でバーベキューを行い、圭介と守屋の距離は上司部下の関係から親しい友人程度には近づいた。
だが圭介は守屋の事を恋愛対象だとは考えておらず、友人を招く感覚で彼女を家に招待する。
圭介は貴恵も交え守屋ともんじゃ焼きで夕食を取った。
料理上手で手際も良く台所の使い方も綺麗。
またお邪魔虫である筈の貴恵にも優しく接してくれる。
貴恵は守屋の気持ちを知っている為どうするべきか悩む。
それを他所に、圭介は食卓を囲み食事を取る事が嬉しいと語る守屋に同意し、家族で食卓を囲む事の喜び亡くした妻への想いを語った。
自分が居なくなった事への悲しみを聞いた貴恵は少し沈んでしまう。
そんな貴恵を気遣い守屋はトランプを使いマジックを披露した。
マジックはダウトに移行し三人はゲームを楽しむ。
其処に仕事を終えた麻衣が帰宅した。
麻衣は守屋に現在の時間を告げる。
それを聞いて慌てて帰る守屋を見送った圭介達に、麻衣はどういう事と冷たく聞いた。
感想
父親に新しく親しい女性が現れる。
子供としてはかなり複雑な気持ちになるでしょう。
更に、貴恵の存在が無ければそれを許容できたかもしれませんが、現在は姿は小学生とはいえ実母である貴恵は存在しています。
家族三人でいる喜びを壊しかねない守屋を麻衣は受け入れられなかったのでしょう。
いくら家族であっても言葉にしなければお互いの思っている事は伝わりません。
話し合いで圭介の気持ちを聞いた後日、土手で寝ころび空を見上げる貴恵がとても幸せそうでした。
まとめ
今回は麻衣と親密になりそうな男性、家族の絆、貴恵の母親、親のいない運動会、釣り堀からのカラオケ等が描かれました。
血のつながりでは無く、心のつながりが大事だと感じるエピソードでした。
こちらの作品はピッコマでも一部無料で閲覧できます。
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お読みいただき、ありがとうございました。