異世界おじさん 3 MFC
作:殆ど死んでいる
出版社:KADOKAWA/MFC
凍神剣の守り手、メイベルに襲われたおじさん。
気を失った彼女を宿に連れ帰り、話を聞いていたのですが、いい感じになった所で、メイベルに冷や水をぶっかけ結局襲われる事に。
魔法で凍神剣を封じ、彼女を落ち着かせようとしたのですが、そこをエルフに目撃、誤解され凍神剣を解放されます。
自由を取り戻したメイベルに、凍結封印されてしまうのでした。
登場人物
メイベル=レイベール
凍神剣の使い手の末裔
とある村で魔炎竜倒せる剣「凍神剣」を守っていたが、RPGが苦手なおじさんがクエストをこなさず、直接、魔炎竜を倒した為、労働を強要され村を飛び出した。
引きこもり体質、基本働きたくないでござる。
アリシア
神聖魔導士
おじさんと共闘したパーティの一員。
仲間になりそうだったが、封印都市での結界騒ぎを目撃していた事で、おじさんに記憶を消される。
おじさんの強さや行動に、勇者に対する憧れの様な感情を持つがその想いごと消去された。
ライガ
武闘家
気性の荒そうな男、アリシアのパーティーメンバー。
彼女と同じくおじさんに記憶を消された。
エドガー
剣士
クールそうな男、アリシアのパーティーメンバー。
同上。
あらすじ
メイベルとエルフに会話から、メイベルが日本からの転移者の末裔だという事が判明。
更には、転移者には神が特別な転移ボーナスを与えてくれるという。
凍神剣も神殺しを望んだ転移者(侍)に神が与えた転移ボーナスだった。
転移ボーナスと聞き、興奮し嫌な奴への復讐等、黒い事をくちばしるたかふみ。
だが、それを聞いたおじさんは俺貰ってないと憤る。
本当に貰っていないか調べる為、過去の記憶の映像を探るおじさん達三人。
その記憶は辛く厳しい物だった。
転移したその場所で当然の様にオークと間違えられ、冒険者に殺されそうになる。
その時、藤宮が画面に映し出されている者以外の声に気付いた。
耳をすませ聞いてみると、声は中国語を喋っていた。
たかふみがスマホで翻訳してみると、どうやらメイベルの先祖と同様、神が転移ボーナスについて尋ねてきているようだ。
神のやる気の無さに、思わずドン引きするたかふみと藤宮。
おじさんは声の意味は分かっていなかったが、この時強く願っていた事があるらしい。
たかふみはこの時、魔法の力を得たのかとテンションが上がるが、おじさんが思っていたのは、「言葉が通じれば…」という事だった。
神はおじさんの願いを叶え、彼を殺そうとしていた異世界人たちと意思の疎通が可能な能力を与えた。
おじさんは首を落とそうとしていた冒険者に、必死で自分はオークでは無いと訴えた。
それを聞いた冒険者はおじさんを殺すのを止めた。
その後、おじさんは人語を介する希少なオークとして、銅貨3枚(汚いたわしは銅貨120枚)で見世物小屋に売られた。
感想
おじさんの転移ボーナス「The Super SHABERI(The Super忍風)」「万能話手(ワイルドトーカー:たかふみ案)」は人のみならず、精霊、モンスターとも話せるという物でした。
彼の力は、異世界人が出来ない精霊との直接交渉で力を借りるという物で、それにより精霊に対するより細かな発注(これが一番しっくりくる)が可能なようです。
読んでいて思ったのは、異世界でのおじさんが仲間と思っていた者は、もしかして容姿を気にしない精霊しかいなかったのではないかという事です。
まぁその精霊との関係もビジネスライクな物のようでしたが……。
実際はエルフ、メイベル、アリシア達等、仲間になりそうな人たちはいたのですが、おじさんが人を信じる事が出来ずバキバキにフラグを折ってしまいます。
彼にとってエルフたちは、ストーカーや顔見知りという程度の認識だったのでしょう。
……改めて書くと救いが無いですね。
まとめ
三巻が発売される少し前、メガドライブミニが発売されました。
それを記念して特別編が描かれています。
おじさんのメガドラ、SE●Aに対する想いが詰まった物で、コミックウォーカーで閲覧可能です。(2019年10月現在)
こちらの作品はコミックウォーカーでも一部無料で閲覧できます。
お読みいただき、ありがとうございました。