漫画完結作品

レディ&オールドマン 第八巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年10月23日 更新日:

バイク
レディ&オールドマン 8 ヤングジャンプコミックス・ウルトラ

著:オノ・ナツメ
出版社:集英社

百年会う事の無かったロブとラス。
二人の再会に向けて、周囲の全てが動き出しました。

広告

あらすじ

ラスに近づいたリアは、彼に連れられて訪れたビーチで、ラスに警察の協力者と吹聴され、クスリを使っていた人々に追われる事になる。

リアは逃げ込んだケティの店で、マダムと出会い彼女のバイクでダイナーに向かった。
ダイナーでロブとシェリーに再会したリアは、ラスの置かれた状況と彼の心情をロブに伝えた。

ラスは追う側だが、追う事に意味が無いとも思っている。
そしてロブが追って来る事に期待はしていない。
リアはそう語り、ラスをとても寂しがり屋だと評した。
そして、彼を救ってあげてとロブに話し、話を締めくくった。

リアからの話を聞いたロブは、今までと変わらずラスを待つ事にした。
何も変わらないなと自嘲気味に話すロブに、変わっているわとシェリーは答えた。
今までロブは、ラスに会うべきなのか迷っていた。
今は会いに来て欲しいと思っている。

それは大きな変化だろう。

ジョニーとクレイグにリアがラスの事を伝えた事で、ラスの居場所は判明した。
刑事のビルとラスのいるルーニーの酒場に向かったシェリーは、ジョニー達と一緒に行こうとするラスの前に立った。

感想

最終巻の感想としては、シェリーは抜群にいい女だなという事と、最後の最後で、いい意味で騙されたなというモノです。

特に、ラスに向かってロブに会うよう言う、一連のシーンでは何だか読んでいて鳥肌が立ちました。
彼女の言葉からは、ラスに対する思いと気遣い、そして彼女自身の強い願いの様な物を感じました。

シェリーのお節介がロブを変え、そして変わったロブはラスの気持ちを動かしました。

とても心地よい読了感の作品でした。

広告

まとめ

読み終えた時、良かったという言葉以外が出てこない作品でした。

シェリーのお節介は押しつけがましいモノでは無く、彼女はいつも相手の心一番に考えて行動している様に思いました。
尻込みしている相手の背中をそっと押す様な気遣い。

ロブも、彼女の優しさに甘えるのではなく、彼女の優しさの意味を考えながら行動していると感じました。
お互いがお互いを大切に想い、行動している。

通常それは恋人だったり夫婦だったりするのでしょうが、二人の関係はやっぱり相棒というのが一番しっくりきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのFrank Spielmannによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

狼

オオカミライズ 第一巻 あらすじ・感想

オオカミライズ 1 ヤングジャンプコミックス 著:伊藤悠 出版社:集英社 近未来、日本がロシアと中国に分断統治されている時代。 中国が対ロシア目的で開発していた機密生体兵器「倭狼(ウォーラン)」の実験 …

ひまわり

雪女と蟹を食う 第七巻 登場人物・あらすじ・感想

雪女と蟹を食う 7 ヤンマガKC 著:Gino0808 出版社:講談社 札幌のニュークラブの女性、マリアと別れた北は彩女と再会し旭川を北上。 目的地である稚内を目指します。 登場人物 雪淵一騎(ゆきぶ …

クルミ

錬金無人島サヴァイブ 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

錬金無人島サヴァイブ 5 アフタヌーンKC 原作:伊口紺 漫画:保志レンジ 出版社:講談社 発電機を動力にして作った小型ボートで島を脱出したニコ、ジン、タクミ、サラの四人の漂流者。 大ウミヘビの襲撃や …

みかん

白暮のクロニクル 第九巻 あらすじ・感想

白暮のクロニクル 9 ビックコミックス 著:ゆうきまさみ 出版社:小学館 12月に入り、羊殺しの時期が刻々と迫るなか、魁は焦りを感じています。 またあかりも光明苑の火事で、入所者の移動などの仕事に追わ …

芽

ソフィアの円環 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

ソフィアの円環 3 BLADEコミックス 著:山田怜 出版社:マッグガーデン 巨大少女人形、ソフィアと、彼女と繋がり共に彼女の故郷を目指そうとするヴィンクルムの少年アルス。 彼らと大道芸人集団、レーガ …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。