鍋に弾丸を受けながら 3 角川コミックス
原作:青木潤太朗
作画:森山慎
出版社:KADOKAWA
二次元の摂取のし過ぎで全ての人が美少女に見える漫画原作者、ジュンタロー。
彼が提唱したのは、治安の悪い場所の料理は20点か5万点のどちらかというもの。
第三巻ではその20点の料理がいくつか紹介されました。
登場人物
カイル
ジュンタローのシカゴの釣り友達ロブを介した知人
金髪ロングのクール系美女。
大型釣具店で働く大学院生。
マーベルや日本のアニメが好きで、漫画原作者であるジュンタローにリスペクトを感じている。
Kの弟
ジュンタローの友人Kの弟
肩口癖っ毛の美少女。
東大卒で語学に明るい。
Y
ジュンタローの友人Kの友人
アシンメショートの美少女。
ジュンタローの台湾人の釣り友達オーエンのエスコートに同行する。
オーエン
ジュンタローの台湾人の釣り友達
黒髪ポニテの美少女。
N県への釣り旅の車内、体験した怖い出来事の話になり、彼も夜釣りで体験した怪現象を話した。
アガペー・スピリッツ醸造所の所員
糖分の高い巨大なアロエ、アガペーを原材料に作られるスピリッツ醸造所の職員。
金髪ロングの美女。
100%アガペーから作られるスピリッツを透明で「光」の味がすると表現した。
バーベキューグリルハウスの店員
くせ毛ロングでテンガロンハットの美女。
ジュンタローと釣り友達のデビッドにWASABI・TERIYAKIバーガーを提供した。
あらすじ
治安の悪い地域の料理は20点か5万点。
これまでは5万点の料理を紹介してきたが、今回は20点をいくつかまとめて紹介。
一つ目はアメリカ。
機材トラブルで遠回りとなり下りた空港で、お詫びで出されたサンドイッチ。
挟まれたレタスは苦く、パンはマヨネーズソースでべちゃべちゃ、ハムは加工品の嘘くささ全開で、とにかく不味かった。
二つ目は釣り友達デビッドが用意してくれるプロテインチーズクラッカー。
腐らない事、プロテインが取れる事を優先した、栄養補給のみに主眼を置いた、ジュンタローいわく野戦糧食。
三つ目はアメリカの某州のレストラン。
ミートボール・パスタ。
ルパンが次元とカリオストロで取り合ったアレなのだが、ソースに旨味がなく塩気が立ち、ミートボールも獣臭く、最後にかけられたシュレッドチーズがバランスを更に崩壊させる一品。
そして最後はアメリカのヨーグルト。
ジュンタローの感想はヨーグルト味のデンプン糊。
そんな20点の料理を思い出しつつ、2022年、ジュンタローは久しぶりの海外へと旅立った。
感想
今回は冒頭、ロブとの出会いとホットドッグ・アンド・フライから始まり、シカゴピザ・ワンサーブ・ホットパイスタイル、ブレックファースト・Tボーン・ステーキ、ジュンタローと友人たちが体験した怖い話、アガペースピリット「L●SOSUNA」、あらすじで書いた20点の料理たち、不味い機内食とハワイアン・ツナ・サラダ、WASABI・TERIYAKIバーガー、書下ろしに漫画原作者としてデビュー前のジュンタローと決意のサンドイッチなどが収録されました。
その中でも今回は日本では入手困難な酒。
アガペースピリットのL●SOSUNAが印象に残りました。
L●SOSUNAはアガペーという糖度の高いアロエから作られるお酒で、味的にはテキーラに似たもののようです。
作中の説明では、日本酒やワインのように複雑な味わいを楽しむものではなく、純粋にアルコールというものをシンプルに突き詰めたもののようでした。
ジュンタローのイタリア人の釣り友達、ピエロの表現では朝日を眩しいと思う感覚だそうです。
飲んだことがないので想像するしかないのですが、とてもクリアで一切の雑味がない透き通った味なんだろうなと思いました。
まとめ
この巻のラスト、ジュンタローはオーエンのいる台湾へとやってきました。
次巻では台湾のグルメが紹介されるのでしょうか。
台湾も美味しいものに溢れていそうで、読むのが楽しみです。
こちらの作品はコミックNewtypeにて一部無料でお読みいただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。