バカレイドッグス 3 ヤンマガKC
原作:矢樹純
漫画:青木優
構成:津覇圭一
医療監修:茨木保
出版社:講談社
世間では「ドクター」と呼ばれる連続殺人鬼が話題になっていた。
そんな時右腕を負傷した男が犬童医院を訪れる。
彼は「ドクター」への復讐を口にした。
登場人物
月岡
右腕を負傷した男
妹を殺されたと辰次達に話し、殺した相手「ドクター」への復讐を口にする。
入江
腹をナイフで刺された男
無精ひげを生やした人相の悪い男。
鞄の中に大きな剪定鋏を持っていた。
ちなみに連続殺人鬼「ドクター」は、被害者の指を鋏の様な物で切断し持ち去っている。
まりあ
医師、辰次の師匠
過去に金を奪われそうになっている辰次達と出会い、その時暴行により負傷していた辰次を治療した。
サバサバとした性格の姉御肌の女性。
犬童百合子(いぬどう ゆりこ)
辰次達の母親
現在は病院で意識が戻らないまま眠り続けている。
寅太と辰次達は異父兄弟
あらすじ
右腕を負傷した男、月岡は怪我をした経緯について、連続殺人鬼「ドクター」に妹を殺害され、その復讐でドクターを襲ったが返り討ちにあったとナイフを取り出し語った。
月岡は復讐を諦めておらず、傷が癒えれば再びドクターを襲うつもりらしい。
鈴は殺人の意思を持っている人物を治療する事に不安を覚えるが、辰次は躊躇する事なくメスを振るった。
月岡の治療が完了する頃、医院に新たな患者が訪ねてくる。
無精ひげを生やした人相の悪い男は入江と名乗った。
彼は腹をナイフのような刃物で刺されており、鞄には大きな剪定鋏が入っていた。
鈴は亥三から「ドクター」が被害者の指を切断し持ち去っている事を聞き、入江がドクターではないかと疑いを持つ。
しかし辰次は金さえ支払えばと入江も治療し、月岡と同じ部屋に入院させてしまった。
連続殺人鬼とその殺人鬼に復讐を誓う男。
そうでは無いかと思われる二人が、カーテンを隔てて同じ部屋で寝ている。
何か起きたらと亥三に訴える鈴に、カメラで監視していると亥三は話し、続けて出かけるから監視しておけよと言い放つ。
狼狽する鈴をロールケーキで黙らせ、二人は訪問治療に出てしまった。
鈴がふわふわロールケーキを食べながら、どっしりチーズケーキも頼むのだったと、映像が映っているパソコン画面から目を離した間に、復讐を口にした月岡がベッドから消えていた。
感想
あらすじを書いたシリアルキラーのお話以外に、雪深い村で起こった殺人事件、そして二人が金に執着する原因である母親の話が描かれました。
村の話にはミステリーでは定番である土着の宗教も絡んでおり、すこしオカルトじみた話となっています。
こういう話は大好物なので、とても楽しく読めました。
また二人の母親「犬童百合子」のお話では終盤付近での寅太のセリフがとても印象に残りました。
価値の有る無しで救うかどうか決めている寅太が、母親の百合子に対してだけは、それに関係なく無条件で救っていました。
異質なモノを感じていた寅太の中に、少し人間らしさを感じたエピソードでした。
まとめ
この作品は一端ここで終了しています。
ですがファンの応援で再開が決定し、バカレイドッグスLoserとして再スタートしています。
余り描かれなかった鈴の家族の事など、気になっていた部分が見れるのかなと今から楽しみです。
こちらの作品はヤングマガジン公式サイトで第一話が無料で閲覧できます。(19年10月現在)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。