波よ聞いてくれ 2 アフタヌーンKC
作:沙村広明
出版社:講談社
恋人の光雄に金を持ち逃げされた事で、ミナレは更新費用が払えず部屋を出る事になります。
どうしようも無くなった彼女は、藻岩山ラジオのAD瑞穂の部屋に転がり込みます。
登場人物
光雄(みつお)
ミナレの元カレ
甘え上手のヒモ。
基本的にダメ人間。
城華マキエ(たちばな まきえ)
ボイジャーの店長宝田を撥ねた城華亨(たちばな とおる)の妹
兄が起こした事故に責任を感じ、ボイジャーでの手伝いを申し出る。
とても優秀だが、どこか影のある美女。
あらすじ
宝田の事故により一時的に首を免れたミナレ。
瑞穂の家に居候しながら、ボイジャーで働いていた彼女だが、新たに店に加わった城華マキエの存在が、ボイジャーでのミナレの居場所を奪っていく。
更に自分に好意を持っている筈の中原が、マキエを家に誘う場面に意図せず立ち会ってしまう。
中原とはサラッサラの関係でいたいが、それはそれとして何か悔しい。
気持ちがささくれ立つ中、麻籐から電話が入る。
ミナレがメインを張る番組が決まった。
麻籐はそう話し番組名を告げる。
「波よ聞いてくれ」
深夜三時半からのニ十分だ。
番組打ち合わせの為にMRS(藻岩山ラジオ局)を訪れたミナレは打ち合わせの中で一回目は架空実況で行こうと言われた。
昔、アメリカで突然ラジオでアナウンサーが、宇宙人が攻めて来たと喋り出す。
本気で騙された人が続出したアレだ。
実況のテーマは裏切った恋人を刺し殺してしまった女。
台本はあるが、久連木はやる気が無い様で大体のアラスジ以外はアドリブ、しかもオチは丸投げだった。
そんな状況の中、麻籐の「お前を独占したい」という言葉でテンションの上がったミナレは、彼が振るCUEに合わせ第一回目の放送を開始した。
感想
今回はミナレを騙し金を持ち逃げした光雄との決別と、その締めくくりともいえるラジオドラマの制作冒頭までが描かれました。
ラジオ番組も色々な形態があり、音楽、スポーツ、ニュース等が主を占める中、ドラマ、バラエティー等も制作されています。
ミナレがやっている番組は、彼女を軸にした何でもありの企画物という感じでしょうか。
以下作中で好きなセリフ
ミナレ:口頭で(携帯)番号を聞き出してですね……
その音声を電波に乗せてやるんですよ!
どうすか!?このスプレンディッドな復讐方法!!
まとめ
第一回目は架空実況、第二回目はラジオドラマ。
ラジオは音のメディアなので、セリフ量が非常に多いですが(この作品はラジオ以外もしゃべりぱなしだけど)その一つ一つがネタの様で楽しいです。
こちらの作品はアフタヌーン公式サイトで第一話が無料で閲覧できます。(19年12月現在)
またコミックDAYSでは一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。