風都探偵 11 ビックコミックス
脚本:三条陸
作画:佐藤まさき
原作:石ノ森章太郎
監修:塚田英明
クリーチャーデザイン:寺田克也
出版社:小学館
仮面ライダーWの正統続編。
テレビシリーズのその後を描く作品です。
登場人物
出紋大騎(でもん だいき)
かつて裏風都のボス、万灯雪侍を片腕として支えた男
白髪髯でギョロ目の老人。
元は万灯がCEOを務める事になるカイ・コーポレーションの社員だったが、彼の心にある闇に気付いた万灯が彼をガイアメモリの世界へと導いた。
彼の持つガイアメモリ「ディープ」は地中を自由に移動し、体の表面を超高速で動かす事で如何なる物も削り取る。
あらすじ
息抜きに旅行に行ったまま帰って来ないときめ。
彼女を攫ったのはかつて裏風都のボス、万灯雪侍を裏から支えた男、出紋大騎だった。
会社員時代から美女を描く事が趣味であった出紋は、ときめの容姿、そして彼女の持つドーパントへの適正に目を付け、パートナーとしてときめを求めたのだった。
そんな状況とは露知らず、行方の分からないときめを探していた翔太郎(しょうたろう)達の前に万灯が姿を見せる。
彼は誘拐されたときめの救出を翔太郎達に依頼する。
犯人は自分達の造反者。
その能力が厄介で居場所が分からない。
そう話す万灯にフィリップが言葉を返す。
万灯率いる裏風都としてもときめは大切な切り札、それを危険なドーパントに攫われた。
万灯が探偵事務所に来るという事は、そのドーパントは自分達、仮面ライダーよりも危険な存在なのだろう。
万灯はフィリップの分析能力を褒め、再度、力を貸して貰えないだろうかと協力を乞うた。
更に報酬の話も口にする。
それを聞いた翔太郎はテーブルに拳を打ち付けた。
「おまえが……おまえらが! 今までどれだけこの街の人間の命を無慈悲に奪ってきたのか、覚えてねぇのか? 俺は絶対忘れねぇぞ、万灯!」
打ち付けた拳を震わせ万灯を睨みつけた翔太郎の言葉をフィリップが「それは違う」と訂正する。
事務所にいた照井もフィリップに同意し「俺たちは」と複数形であるべきだと続けた。
その場にいた翔太郎、フィリップ、照井、亜希子の四人は「ぼくたちは、絶対に忘れない!」というフィリップの言葉と共に、万灯に怒りのこもった視線を向けた。
感想
今回はときめ救出と、そのときめを誘拐した老人、出紋大騎との戦いが描かれました。
今回の出紋の能力はあらゆる無機物を潜水する様にすり抜けるという物。
彼のアジトは風都の地下のどこかとしか分かっていない為、翔太郎達の必死の捜索でも手掛かりが発見出来ません。
そんな状況の中、フィリップはかつて助けた人々の手を借り、出紋に攻勢を仕掛けます。
今回の敵、出紋は完全に悪人でしたが、彼が作り上げた隠れ家は南の島の別荘(しかも地下)的な感じでちょっといいなと思ってしまいました。
まとめ
次回は切り裂き魔と翔太郎達は戦う様です。
更にかつての翔太郎は親友と再会も……。
ときめの体の秘密、万灯の狙い等、次巻も読むのが楽しみです。
作画担当の佐藤まさきさんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。