波よ聞いてくれ 1 アフタヌーンKC
作:沙村広明
出版社:講談社
札幌市のカレーショップに勤める鼓田ミナレ(こだ みなれ)が、持ち前の活舌の良さ、ボキャブラリーの多さ、ほら話の多様性で深夜ラジオのパーソナリティをこなしていくお話です。
登場人物
鼓田ミナレ
札幌在住の女性(25歳)
異常に喋りのたつカレーショップVOYAGER(ボイジャー)の店員
麻籐兼嗣(まとう かねつぐ)
ラジオディレクター(49歳)
藻岩山ラジオのチーフディレクター
ミナレにシセル光明(しせるこうめい)という芸人に似た何かをみる。
中原忠也(なかはら ちゅうや)
カレーショップ店員
ミナレに惚れているが、彼女からはサラッサラの関係を望まれる
宝田嘉樹(たからだ よしき)
カレーショップ店長
ゲイ、落ち着いた雰囲気の店にしたいがため、ミナレを辞めさせたがっている。
南波瑞穂(なんば みずほ)
藻岩山ラジオAD
構成作家、久連子克三(くれこ かつみ)に憧れを持つ。
あらすじ
恋人の光雄に詐欺の手口で金を持ち逃げされ、飲み屋で管を巻いていた鼓田ミナレは、翌日勤め先のカレーショップで自分の声がラジオから流れだすのを聞いた。
余りの出来事に店を飛び出し、一緒に飲んでいた男、麻籐(藻岩山ラジオ局のチーフディレクター、名刺交換済み)のもとへ急ぐ。
ブースに乱入し、音源を止めようとするが、ラジオが音を止める事は大問題だ、止めるならお前が代わりに話せと脅される。
このまま酔った勢いで喋った事を垂れ流されるぐらいならと、ミナレはマイクの前に腰を下ろした。
感想
ミナレの小気味良い喋りと、登場人物たちのツッコミとボケで構成された正に読むラジオといったような作品です。
ミナレの異常に広い知識による例え話や、唐突に繰り出される小ネタ、それに対する冷静なツッコミ。
なんというか、カオスなんだけど無茶苦茶面白いという感想しか出てこないお話です。
以下作中の会話
中原:別にやりたい事があるわけじゃないでしょ?
ミナレ(ス○ールウォーズ風):中原!!私は今からお前を殴るッ!(既に一発なぐっている)無言で殴り続ける!
何故なら!腹は立ったが返す言葉がないからだ!!
まとめ
凄く面白いんですが、それを伝えきる事が出来ない。
そんな作品です。
こちらの作品はアフタヌーン公式サイトで第一話が無料で閲覧できます。(19年12月現在)
またコミックDAYSでは一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。