小説長編

ラピスの心臓 1.宝玉の試練 あらすじ・感想等

投稿日:2018年10月13日 更新日:

水晶
ラピスの心臓 1.宝玉の試練
著:羽二重銀太郎
画:一式箱
出版社: KADOKAWA/エンターブレイン

羽二重銀太郎さんによるヒロイックファンタジー
この作品は小説家になろうから書籍化された作品です。
なろうでは一時期投稿がストップしていました。
再開された時は、小躍りして喜びました。

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あらすじ

孤児の少年は特異な力を持っていた。
彼は生まれつき異常な動体視力を有していた。

彼の住む街にはコキュと呼ばれる、とても素早くとらえることが困難な血を吸う羽虫が生息していた。
その虫を捉えると、大人たちは面白がり、気まぐれに彼に施しを与えることがあった。

その日、貴族の少女の施しを拒絶した少年は、少女の護衛から暴行を受ける。
痛みを堪えて下水のねぐらに帰った少年は、傷を負った女と出会う。

ヒトゴロシを商売にしていると言った、その女の前でコキュを捕まえると一緒に来ないかと誘われる。
彼女は少年に生きる術を教えようと提案する。

彼女の提案を受け入れ、弟子になることを承諾した少年に女性は名前を与えた。
シュオウと名付けられた少年は、ヒトゴロシの女アマネと共に彼女が暮らす、凶暴な動植物が蔓延る深界、灰色の森に向かうのだった。

十二年後、シュオウはアマネの下を飛び出し、人の住む世界へ再び戻る。
人の世界では何をするにも金が必要だ。
シュオウはギルドに斡旋された、王国軍の従士の仕事を引き受けるのだった。

感想

輝石と呼ばれる石を、左手に宿した人々が住む世界。
石の良し悪しにより、地位が決められる世界で、濁石という濁った石を持つシュオウが、生まれ持った動体視力と叩き込まれた戦闘術により英雄になっていく物語です。

一巻では、後に仲間として活躍するシトリやアイセ、クモカリ等との出会いが描かれます。

シュオウは右目にひどい傷を負っています。
それゆえか育った環境に起因するのか、彼は見た目や輝石で人を判断しません。
その行動が人々を惹きつけて行きます。

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こんな方におすすめ

・王道の英雄の物語が読みたい
この物語の主人公、シュオウは優れた動体視力、アマネに叩き込まれた暗殺術、灰色の森で育った事で得た狂鬼に対する知識で、輝石という左手の石の力で、様々な超能力を使う輝士、晶士と呼ばれる者をいなし、さらに狂鬼を単独で撃破、それを見た人の心をつかんでいきます。

この物語は、小説家になろうというサイトに投稿された作品ですが、異世界転生でもチート物でもありません。
シュオウの強さは、生まれ持った動体視力と彼自身の努力により得られたものです。

まとめ

この小説は途中投稿がストップしたためか、二巻までしか出版されていません。(2018年10月現在)
続きが読みたい方は、小説家になろうで閲覧できますので、こちらからお読みください

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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