レディ&オールドマン 4 ヤングジャンプコミックス・ウルトラ
著:オノ・ナツメ
出版社:集英社
父の所に行きたいという少女、レベッカをモーテルまで送り届けたロブとシェリー。
その帰り道、ロブを追っていた刑事のビルは彼にまつわる噂の真偽を確かめる為、ロブを銃撃します。
登場人物
ビル
市警の刑事
上司からロブを探るよう命令を受ける。
ラス
ロブの弟
ロブと同じく年を取らない。
あらすじ
ビルに撃たれ重傷を負ったロブを、シェリーはナットのもとに運び込む。
ナットはロブが流した血に怯え、事務所の隅で膝を抱えた。
頼る者のいないシェリーは、父であるサムに電話するべきか迷う。
だがその決断を下す前に、ビッグアイが寄越した医者がロブを治療した。
ビッグアイは情報をビルに流した事で、ロブが撃たれた事を知り手を回したようだ。
ロブの容体も安定し部屋の掃除も終えたシェリーは、ナットに襲撃されたのは運び屋の仕事がらみだろうかと疑問を投げかける。
それをナットは否定した。
彼は二人には危険な仕事を回していなかった。
ビッグアイから流れてきた仕事には犯罪絡みの物もあったが、それらはナットがより分け、まともな物しか運ばせていなかったのだ。
シェリーは危険な仕事も覚悟していたとナットに詰め寄る。
そんなシェリーにナットは、二人が運ぶ筈だった小箱を差し出した。
開けた箱の中には女性の指が入っていた。
ナットは自分の配送所をゴミ置き場だと言った。
犯罪に関わった物を彼らは置いて行く。
そして誰も取りに来ないし、警察が乗り込んでくることもない。
警察はここに何があるか全て把握しているから。
そしてアイスクリームを食べながら、君達はまだ大丈夫と告げた。
感想
今回はナットとシェリーの過去が描かれました。
ナットはずっと配送所から一歩も出ずに生活しています。
それは友人の死が切っ掛けでした。
ナットが二人に仕事をさせなかった理由。
それは二人がまだ引き返せる場所にいるからでしょう。
彼はもう肩までドップリ浸かってしまい、這い出す事は出来ませんが、二人はまだ片足の先をつけたぐらい。
登場人物たちは、そのほとんどが後ろ暗い過去を持っています。
その中でシェリーとロブだけは真っ白に感じがします。
ナットはその真っ白で優しい二人を守りたかったのだと思います。
まとめ
ラスの行方、シェリーの母親、そして配送所から出れないナットの事。
二人はこの三つを解決するため動き始めました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。