ノー・ガンズ・ライフ 9 ヤングジャンプコミックス
著:カラスマタスク
出版社:集英社
十三を治せるヴィクターを求め、拡張者専用収容所に向かった十三達。
そこではぐれたメアリーは、兄、ヴィクターの影、さらに本体と再会。
変わり果てた彼の姿に、メアリーは膝を落とし嘆きます。
そんなメアリーの前に、ヴァイオレットを拘束した鉄郎の姉弟の一人、辰砂の操る操作体が現れます。
登場人物 9巻冒頭の状況
乾十三
ガンスレイブユニットと呼ばれる拡張者
鉄郎の兄弟、硫黄により力の源「圧縮構造体」を奪われた。
現在はヴァイオレットの手に掛かり自由を失っている。
メアリー
拡張処理技師
兄ヴィクターの影と行動中。
ヴィクターの影
ヴィクターの補助脳から生まれた意思
本体の妹であるメアリーの事を気に掛けているようだ。
ヴィクター本体
拡張処理技師
戦争中、十三達、ガンスレイブユニットの調整をしていた。
現在は拡張者専用収容所にて、植物人間のような状態で生存中。
辰砂(しんしゃ)
鉄郎の姉弟の一人
拡張者を操る、蟲型の操作体を操れる。
現在は同じく鉄郎の兄妹である真赭(まそお)の操作体を操り暴走中。
ヴァイオレット
拡張者専用収容所の所長
辰砂により拘束された。
あらすじ
メアリー達に襲い掛かった辰砂を、ヴィクターの影は辛うじていなす。
だが、彼の体も限界が近い。
そんな時、対峙した二人の前をフラフラと横切るメアリー。
彼女は兄のヴィクターの姿にショックを受け、意識が朦朧としているようだ。
ヴィクターの本体に手を伸ばしたメアリーに、辰砂の操る操作体が迫る。
それを右腕を失う事と引き換えに、ヴィクターの影は救った。
助けられた事で、メアリーはショック状態から回復する。
他の兄弟に比べ、力が弱いと馬鹿にされてきた辰砂は、拡張者の天敵と言われたヴィクターを倒したと、狂喜した。
だがヴィクターを潰そうとして放った、辰砂の触腕は全て狙いを外した。
辰砂の前に立つメアリー。
彼女が来る日も来る日も、ヴィクターに追いつこうと磨いた拡張処理技術は、一瞬で辰砂の操る操作体の目を破壊していた。
感想
今回は復活した十三の活躍も良かったのですが、何と言ってもメアリーとヴィクターの二人、いえ影もいれて三人が素敵でした。
ヴィクターに追いつき超えようと、日々を解体と組み立てに費やしてきたメアリーの努力は、彼女の腕前をいつの間にかそのヴィクターも認める程にしていた様でした。
人の為になると信じ、拡張処理技術を磨いたヴィクター。
その願いは戦争により歪められました。
ですがその願いは、正しい形でメアリーに引き継がれていると感じました。
他にはヴァイオレットうぜぇというのと、チームとして纏まってきた感じの鉄郎やエドムント、島津たちが楽しかったです。
まとめ
まとめとして思った事、気になった事を。
ヴァイオレットはホント、ロクな事しねぇなぁというのと、島津の弁当のお重(重箱)は自分で作ったのかなというのが気になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。