漫画

てだれもんら 1

投稿日:2019年9月17日 更新日:

梅てだれもんら 1 ビームコミックス
著:中野シズカ
出版社:KADOKAWA

板前と庭師、和の職業に携わる二人の微妙な関係にモノノ怪をプラスした作品です。
輪郭線を排した描き方は、見慣れた日本の風景をどこか別の幻想的な世界に感じさせます。

広告

登場人物紹介

星野トオル(ほしの とおる)
元ヤンの板前
現在は小料理割烹「薫風」で働いているが、以前は老舗料亭「ひめかわ」で修業していた。
口は悪いが料理の腕はピカ一。

鷹木明(たかぎ あきら)
寡黙な庭師
庭の怪(にわのけ)という、庭に憑くモノノ怪に対する仕事も請け負う枩叢植木(まつむらうえき)に勤める庭師。
トオルとは仕事を通じて知り合ったようだ。

中村友也(なかむら ともや)
庭師
元々は関西で仕事をしていたが、庭を守る庭の怪「精」を殺したことで東京の枩叢植木で働く事になった。

あらすじ

小料理割烹で働くトオルには毎週土曜日、友人宅で晩酌を共にする事を決まりとしている。

最初は日曜に外で飲んでいたが、いつの間にか土曜の夜に晩酌し、そのまま彼の家に泊まる様になった。

その友人、鷹木明は少々特殊な仕事についていた。
庭師なのだが、普通の庭師では無く、庭の手入れ以外にも、庭の怪と呼ばれる怪異にも対応する仕事だ。

悪いモノは払い、良いモノは彼らが住みやすく整える。

昔料亭に勤めていたトオルは、明とお互いの仕事を通じて知り合ったのだ。

広告

感想

トオルと明のBL要素を含んだ日常に、庭の怪という怪異を練り込んだ作品です。
ただBLと言ってもハードな展開は無く、二人の友情の様な描かれ方をしています。

トオルの作る美しい料理と、日本の幻想的な庭がトーンを使った独特のタッチで描かれます。
一巻では触り程度だったトオルの過去が、今後どのように描かれていくのか楽しみです。

まとめ

出て来る庭の精が可愛いです。
松露の精とか梅の精とか、この巻ではあまり危険な怪は描かれませんでしたが、断片的に描かれたトオルの過去の事もあり、大きな害を為す存在も出て来そうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品はComicWalkerにて、一部無料でお読みいただけます。

※イメージはpixabayのnanoomによる画像です。
広告

-漫画
-, , ,

関連記事

薬と聴診器

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 1 ゼノンコミックス 著:荒井ママレ 医療原案:富野浩充 出版社:コアコミックス 主人公は総合病院で働く若手薬剤師、葵みどり。 彼女を中心に薬剤師、医師、看 …

ベルサイユ宮殿

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 1 バンチコミックス著:磯見仁月出版社:新潮社 十八世紀のフランス。フランス王妃マリー・アントワネットの仕立て屋となった女性「ローズ・ベルタン」の軌跡を描いた作品です …

雪の街

スノウボールアース 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

スノウボールアース 1 ビッグコミック著:辻次夕日郎出版社:小学館 A.D.2025 一体目の銀河怪獣が地球に襲来。その後も次々と襲い来る怪獣の脅威に対抗する為、人類は対怪獣戦線「E-RDE(エルデ) …

たわしと針鼠

異世界おじさん 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

異世界おじさん 3 MFC 作:殆ど死んでいる 出版社:KADOKAWA/MFC 凍神剣の守り手、メイベルに襲われたおじさん。 気を失った彼女を宿に連れ帰り、話を聞いていたのですが、いい感じになった所 …

ロスアンゼルス

ブルージャイアントエクスプローラー 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

ブルージャイアントエクスプローラー 4 ビッグコミックススペシャル 作:石塚真一 出版社:小学館 後に世界的なサックスプレイヤーとして名を馳せる、宮本大の軌跡を描いた作品。 そのアメリカ編。 スケータ …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。