漫画

空挺ドラゴンズ 第三巻 あらすじ・感想等

投稿日:2019年3月23日 更新日:

空
空挺ドラゴンズ 3 アフタヌーンKC

著:桑原太矩
出版社:講談社

空を泳ぐ龍を求め、旅をしながら龍を狩る「龍(おろち)捕り」たちのお話です。

クオン市での巨大龍騒動を解決し、船の修理をおえたクイン・ザザの一行は龍を追って再び空に旅立ちました。

広告

第12話 干し肉と似顔絵 あらすじ1

ミカが甲板でニヤついていた。
洗濯物を干しに来たタキタがこれはと尋ねると、彼は嬉しそうに干し肉と答える。

カラカラになるまで2、3日干し、見張りの時にかじるのだと笑みを浮かべそう答える。
タキタは洗濯物を干す場所を開けてほしいと言いながら、その量に驚いた様子だ。

そんな彼女にミカはすっと顔を寄せる。
突然の行動に慌てながら、タキタはクサイですかと慌てて距離をとった。
ミカはキズ消えたなとそれに答えた。
空賊に撃たれ付いた、右目蓋の傷はすっかり癒えていた。

千剖士のナナミからもらった薬が効いたのだと話すと、ミカは干し肉を整えながら、それとちょっと匂うぞと付け加えて言った。

厨房では、ヴァニーがヨシから酔い覚ましにとはちみつとしょうが汁を出してもらっていた。
寝酒にのんだものに混ぜ物がしてあったようで、安酒はだめねと頭を抱えていた。

タキタはヴァニーを労いながら、洗濯物を回収し甲板に出る。
ドアを出た所で甲板を走っていたジローとすれ違った。
クオン市で恋心を抱いていたカーチャと別れたジローだったが、前向きに頑張っているようだ。

引き続き洗濯物を回収していると、髪を洗っているギブスに水をかけてくれと頼まれた。
タキタは水をかけながら、自分がいつ髪洗ったかなと考えてしまう。
そんなタキタにギブスはしみじみと、失ってから気付いたんじゃ遅い事もあると、頭皮を刺激しながら言った。

洗濯物の回収を続けていたタキタは、乗組員の船室である物をみつけた。
休憩中の乗員に話を聞こうと、大変ですと彼らの部屋に駆け込むと、彼らは賭博の真っ最中だった。

勝負ごとに弱いソラヤが負け、次の報酬でニコに支払う事になりそうだ。
博打もひと段落し、でなにが大変なのよと話しを振られて、タキタは部屋で見つけたものをテーブルに置いた。
そこにはベッドで眠るヴァニーの姿が描かれていた。

ブリッジでは、カペラが思わず出たあくびを、クロッコに詫びていた。
クロッコも10日も龍を見ていないから、仕方ないと浮かないようすだ。
情報では、小型龍の群れがこの空域にはいるはずなのだが…。

あらすじ2

部屋では絵を描いた犯人について、推測がなされていた。
実物を見ずに描くのは無理だろうという事から、覗きの疑いが浮上した。

クイン・ザザは捕龍船では珍しく、タキタを含め四名女性を乗せている。
ソラヤは何時かは、こんな羨ま…由由しき事が起きるのではと話し、フェイはジロー、ヒーロ、ガガの部屋から絵が見つかったのだと口にし
それを受けてオーケンは容疑者はその三人だろうと結論付けた。

ジローは真面目だが、ムッツリの可能性もある。
技師見習いのヒーロは手先も器用で、根暗だ。
ガガはスキンヘッドの巨漢で、絵を描くとは思えない。

タキタたちは犯人をあぶり出すため、それぞれに絵を描いてもらう事にした。
結果、ヒーロもジローも絵心は無く、犯人はガガに決まった。

部屋に戻ったガガを、五人で問い詰める。
騒ぎをギブスに見咎められ、自分が書いたものだと、ガガは認めた。
彼は船の事を記録しており、人物の他にも龍の絵も沢山かいていた。
ヴァニーの絵も想像で書いたそうだ。

彼が絵の事を黙っていたのは、ニコたちにヌードの女性を描いてくれと言われるのが、目に見えていたからだ。
ソラヤは早々に、ガガがそんな事するはずないと思ってたと、主張を変えていた。

騒ぎを起こしたことを、ギブスが許すはずもなく、五人は甲板磨きを命じられる。
文句を言いながら甲板を磨く五人に、ギブスは口を動かす前に手を動かせと彼らを叱咤するのだった。

そんな中、干し肉の様子を見ていたミカが、龍の匂いをかぎ取った。
船の左舷を小型の龍が泳いでいた。
にわかに騒がしくなる船内。

その中でミカだけが、何かを気にするようにあたりを確認している。
不意に下を見ると、船の真下、雲の中に影が見えた。

雲の中から浮上した影、それは巨大な黒い塊だった。

広告

今回の見どころ

・タキタと龍の赤ちゃん
タキタは遭遇した渡り(群れで固まっての長距離移動)途中の龍を捕獲中、その中の一匹と船から落ちてしまいます。
命は取り留めたのですが、足に傷を負ってしまいます。

また一緒に落ちた龍は子供を連れていたのか、小さな龍が一緒にいました。
子龍はタキタに懐き、彼女に寄り添います。

タキタが子龍に食事を与えるシーンは、微笑ましく美しいです。

・龍の回廊
渡りの群れを狙って、中型の龍が集まり、それを喰うため更に巨大な龍が現れる、その巨大な龍さえもより大きなものに食われてしまう。
謎に満ちた、龍の生態の一端が垣間見えるお話です。

まとめ

今回は、龍と落ちたタキタを漁師のアケスラが救います。
山里の暮らしが描かれ、空の猟師と山の猟師の触れ合いが語られる第三巻でした。

この作品はこちらで一部無料で読む事が可能です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのFree-Photosによる画像です。
広告

-漫画
-, , , ,

関連記事

ダッチオーブン

ふたりソロキャンプ 第八巻 あらすじ・感想

ふたりソロキャンプ 8 イブニングKC 著:出端祐大 出版社:講談社 厳とのふたりソロキャンプを始め、楽しそうな雫を見て友人のさやと瑞希は三人でキャンプに行こうと言い出します。 今回はその女子三人のキ …

兵士

平和の国の島崎へ 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

平和の国の島崎へ 1 モーニングKC 原作:濱田轟天 作画:瀬下猛 出版社:講談社 国際テロ組織、LEL(経済解放同盟)が30年前にハイジャックした航空機、羽田発パリ行きO457便。 その航空機に乗っ …

モグラ

こびとのシイタと狩りぐらしの森 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

こびとのシイタと狩りぐらしの森 1 モーニングKC 著:樺ユキ 出版社:講談社 高台の倒木をくり抜いた集落で暮らす小人の少年、シイタは集落を抜け出した親友、ナラを捜すため危険な森へと冒険の旅に出た。 …

温泉

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ 第三巻 登場モンスター・あらすじ・感想

ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~ 3 角川コミック・エース 著:瀬野反人 出版社:KADOKAWA 冬ごもりの為、地熱地帯であるウタツに向かっていたハカバ達。 無事、ウタツに辿り着い …

リンゴ

ヴィンランド・サガ 第六巻 あらすじ・感想

ヴィンランド・サガ6 アフタヌーンKC 作:幸村誠 出版社:講談社 11世紀のヴァイキングをモチーフに描かれる物語。 今回はアシェラッドを賭けた、トルケルとトルフィンの戦いから今回は始まります。 あら …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。