はぐちさん 2 フィールコミックス
著:くらっぺ
出版社:祥伝社
日々の生活にお疲れ気味な女性「八千代」と無理すれば、なんにでもなれる不思議な生き物「はぐち」の生活の記録。
この巻では秋から翌年の梅雨までのお話が収録されています
登場人物
桜
八千代のセンパイ
父の反対を押し切り進学先を選んだ為、勘当された。
松田
八千代の同級生
高校時代はサッカー部のエース
現在は通信事業代理店の営業
過去に一度、八千代からチョコをもらった事がある。
松子
桜の妹
はぐちに姿を貸した
桜の父
昭和堅気の頑固親父
「女は嫁ぐまで家にいるもの」という考え方
コインランドリーの女
結婚三年目
主婦生活に疲れが出始めている
長編 各話あらすじ
紅葉の時期のお出かけ
秋のある日、紅葉を見に出かけた八千代とはぐち。
二人は釜めしを食べたりしながら秋の日を満喫する。
イニ・ニーヨの日(12月24日)
世間ではクリスマスだが、はぐち的には「煮ィ」を食べる日。
煮ィは美白や若返り、お通じ等、様々な効果のある万能薬らしい。
大みそか、正月太り
何とか仕事を終わらせ、年末年始をゆっくり過ごした八千代。
ほぼ食って寝てすごした代償は体重という形で返って来た。
バレンタイン
八千代の高校時代の思い出から始まるお話。
物語はチョコ渡した男、松田へと繋がっていく。
桜の父
八千代のセンパイ桜の父が倒れたと聞いた八千代は、同僚のヒロセやはぐちと協力し、彼女に帰省を促すが…。
デパートの迷子
ゴールデンウィークのある日、八千代ははぐちとデパートに出かける。
はぐちはそこで迷子になった男の子と出会う。
梅雨時期のコインランドリー
雨が降り続くある日、部屋干しの匂いを避ける為、はぐちはコインランドリーへ向かった。
そこには結婚生活に少し嫌気のさしている一人の主婦がいて…。
上記は長めのお話をピックアップしたものです。
これ以外にも短いお話が多数収録されています。
感想
今回は八千代とはぐちが紅葉を見に行くお話と、確執のあった桜の父が倒れた話が印象に残りました。
はぐちさんを読むと、日々は当たり前に過ぎていきますが、その当たり前がどれほど大切でかけがえのないモノか、改めて気付かされます。
最後にニ巻で好きなセリフ
八千代「なんで紅葉するんだろ?」
はぐち「最初に赤くなったやつに、みんな憧れたんよ」
まとめ
八千代は基本的に労働に疲れています。
それでも彼女が働けるのは、はぐちのさりげない言葉や気遣いのお蔭だと感じます。
この作品には素直に生きる事の大切さが描かれている様に思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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