ブルージャイアントシュプリーム 1 ビッグコミックススペシャル
作:石塚真一
出版社:小学館
ジャズプレイヤー、宮本大の軌跡を追った作品です。
彼は日本を飛び出しドイツ、ミュンヘンに渡りました。
あらすじ
ミュンヘンに着いた大は、片言の英語しか話せない状態で、サックスを吹ける場所を求めて街を彷徨う。
橋の上では警官に止められた。
様々な場所を巡り、孤独を感じる大。
だが相棒のサックスがいると自分を奮い立たせる。
落書きだらけの橋の下、川の横に沿って整備された石畳の道で、大はサックスを吹きドイツでの初日を終えた。
ユースホステルに泊まり、吹かせてくれる店を探しながら、橋のたもとでサックスを吹く毎日。
夜はホテルで言葉を覚えながら、店を回る。
アジア人というだけで断られているのではと感じながら、大は店を回り断られ続け、毎日、川に向かってサックスを吹き続けた。
そんなある日、寒さに震える大に、一人の中年女性が手袋を手渡し、曲をリクエストした。
彼女のリクエストは「グリーンドルフィンストリート」
大は彼女の為に、現在の自分が出来る全力をサックスにぶつけた。
吹き終わった大に、彼女は抱き着き自分の感動を伝え、去って行った。
立ち去る彼女に礼を言い、大は何処の国にも助けてくれる人はいると強く思った。
感想
日本を出た大は、師匠である由井のアドバイスで、ドイツ、ミュンヘンに向かいました。
そこで言葉の壁や、アジア人である事で、演奏するチャンスさえ与えられない状況の中、クリスという大学生と出会います。
彼との出会いにより、大はヨーロッパでの初めてのライブを行う事が出来ました。
彼が大を助ける理由「いつか世界一になる奴と、知り合えたらステキだなって」にはとても心打たれました。
まとめ
この巻では雪祈と玉田と別れた事で、大は一人で演奏する事になります。
またドイツという全くのアウェイの状況が、彼の心に迷いを生みます。
一人になった事が、大を一歩先に進めた様に思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。