漫画

ブルージャイアント 第十巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年7月30日 更新日:

空港
ブルージャイアント 10 ビッグコミックススペシャル

作:石塚真一
出版社:小学館

岳の作者が描く、やがて世界的なジャズプレイヤーに成長する、宮本大の軌跡を追った作品です。

広告

あらすじ

ソーブルー。
日本でジャズをしている者ならば、誰もがそのステージに立つことを夢見る所。

予定していたピアニストが体調を崩した為、平は代理のピアニストに雪祈を指名した。
オファーは雪祈個人に対しての物で、JASSとしてステージに立つ訳では無い。

それに後ろめたさを感じる雪祈を、大と玉田は気持ちよく後押しした。
二人に応援され、雪祈はオファーを承諾した。

厳しいスケジュールの中、楽曲をマスターし憧れのソーブルーに立つ雪祈。
ピアノを弾きながら、彼は今までの事を思い出す。

小学生の頃の夢はピアニストとして、日本一の舞台に立つ事だった。
四歳から初めて、毎日ピアノを弾いて来た。
中学や高校の時は、ジャズという音楽を理解してもらえず、大学では雪祈のストイックさに部の連中は離れていった。

そして大に出会った。

雪祈はソーブルーで演るのは、最後かもしれないと思った。

雪祈は悔いの無いよう、ソロに全てをぶつけるつもりでピアノを奏でる。
普段弾いている電子ピアノやアップライトとは違い、ソーブルーのピアノは最大サイズのナインフット。

その違いに戸惑いながら、自分はこのカルテットの中で一番ヘタクソ、正直にやろうと、精一杯、自分の出来る事をとピアノに向き合った。

自分をさらけ出した雪祈は、ピアノと繋がった。
それは人々にも伝わり、かつて雪祈を酷評した平をも感動させた。

その音を聴いて、大は楽しそうに笑った。

感想

今回でブルージャイアントは一端終了です。
大は日本を離れ、世界へ旅発つ事となります。

この巻ではかなりショッキングな事が起こりました。
物語としては大が世界へ向かう為に、必要な事だったのかもしれませんが、三人でソーブルーに立つ場面も見てみたかった気がします。

いつか大が言っていたように、ジャズは一生同じメンバーで演り続ける物では無いのかもしれません。
大の様にずっと進み続ける者にとっては、彼のスピードに追い付けない者とは、離れてしまうのが必然なのかも、とも思ってしまいます。

それでも、雪祈と玉田がいたから大の音は、世界に行けたんだなと感じます。

広告

まとめ

ブルージャイアントは終わり、ブルージャイアントシュプリームに続いて行きます。
舞台をヨーロッパに移し、大の音は続いて行きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのRudy and Peter Skitteriansによる画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

弾薬

ゴールデン・ガイ 第五巻 あらすじ・感想

ゴールデン・ガイ 5 ニチブンコミックス 著:渡辺潤 出版社:日本文芸社 黒塚(くろづか)の暴走により、亀鶴一家の主要な幹部は死亡。 会長の瀬下(せした)も茜(あかね)によって殺害された。 その瀬下が …

カエル

おむすびの転がる町 各話あらすじ・感想

おむすびの転がる町 楽園コミックス 著:panpanya 出版社:白泉社 見慣れた日常に似た少し不思議な世界を考察するシリーズ、第六弾です。 各話あらすじ ツチノコ発見せり キノコ狩りの最中、期せずし …

カレーとナン

作りたい女と食べたい女 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

作りたい女と食べたい女 3 itCOMICS 作:ゆざきさかおみ 出版社:KADOKAWA/エンターブレイン 自分は女性が好きなのだと知ったOLの野本ユキ(のもと ゆき)。 彼女が想いを寄せているのは …

麦わら帽子

19番目のカルテ 徳重晃の問診 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

19番目のカルテ 徳重晃の問診 3 ゼノンコミックス 著:富士屋カツヒト 医療原案:川下剛史 出版社:コアコミックス 整形外科から総合診療科へ移動した新米医師の滝野(たきの)。 当初は患者に対するアプ …

女性とテント

ふたりソロキャンプ 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

ふたりソロキャンプ 2 イブニングKC 著:出端祐大 出版社:講談社 厳がソロキャンプに拘る理由。 それは彼にキャンプの楽しさを教えた父親にありました。 厳の父は彼が独りで全て出来る様に、幼い厳に色々 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。