うみそらかぜに花 3 ヤングキングコミックス
著:大石まさる
出版社:少年画報社
季節は夏。
両親の再婚で一緒に暮らす事となった中学二年生のカナメとアミ。
秘密にしていたその同居生活が、友人たちにバレてしまい……。
登場人物
CT先生
ヒップホップ講師(28)
金髪ドレッドヘアの女性。
汐待中学でダンスの授業を担当している。
あらすじ
夏のある日、カナメとアミは二人で家から少し離れた海へ来ていた。
カナメの友人、ミツオとテッタ、アミの友人、タカとキミに同居の事がバレ、その事で彼らとは距離が出来てしまったのだ。
口をきいてくれなくなったタカとキミの件で、アミはいつになく落ち込んでいた。
そのモヤモヤを解消するため、アミはカナメに海に連れて行ってほしいと頼む。
カナヅチのアミは体を動かしていないとあずましくない(おちつかない)のとは別に、泳げるようになりたいというのもあったようだ。
そんなわけでカナメはアミと二人、半島を超えて海へと向かった。
その道中、カナメは思う。
自分にとって、友人のミツオやテッタは昔から知った連中で、彼らが根に持つタイプではないと知っている。
しかし、北海道から越してきたアミにとっては、タカたちは初めての友達だ。
仲直り出来るか不安を感じるのも仕方のない事だろう。
そんな事を考えながらたどり着いた海で、カナメはアミに浮き輪を装着、水に慣れさすことから始めた。
しかし、波で逆立ちしアミは溺れかける。
そんな二人の様子を見かねた周囲の大人は、カナメにちゃんと手を引くように、古からの決まりだとアドバイスした。
彼らの助言に従い、カナメはアミの手を引きバタ足させた。
そんな二人の姿に大人たちはいにしえのやつだと、ほんわかしたのだった。
感想
今回は友人と気まずくなり、海にカナメと二人出かけたアミのエピソードから始まり、仲直り、ダンスと得手不得手、秘密基地の女子禁足地、浴衣とお祭り、天文部の合宿、夏休みの終わり等が描かれました。
二話に亘って描かれた天文部の夏合宿の様子が印象に残りました。
照りつける太陽の日差し、男にふられ荒れるクロエ先生、たどり着いた高原での星空、露天風呂と覗き、カレーと星の世界。
一部、ドロドロとした大人の事情が混じっていましたが、描かれた星々がとても美しく、最終日、疲れ果てて電車で眠る様子がとても気持ちよさそうでした。
まとめ
次巻は夏休み明けの二学期から。
秋はどんなことがおきるのか、読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの作品は少年画報社の公式サイトで試し読みが可能です。
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