ブルージャイアント 9 ビッグコミックススペシャル
作:石塚真一
出版社:小学館
今回は十代である事以外、特徴がないと言われた雪祈の怒りからスタートします。
あらすじ
フェスに出演する事になったJASSの三人。
雪祈はその打ち合わせの場で、フェスのメインであるアクトというバンドの天沼に、十代マンと呼ばれる。
若い事以外なにも無いバンドと言われた雪祈は、天沼に挑戦状をたたきつけた。
フェスの当日、大のソロで観客の心を掴み、雪祈のソロで観客はJASSがただ若いだけのバンドでは無いと知った。
客の気持ちが上がってきたのを感じた大は、玉田のソロにGOサインを出す。
バスドラから始まった玉田のソロは、始まりは当惑を、その後それは衝撃に変わり、三人の音が合わさった時には熱狂に変化していた。
彼らのプレイは天沼の心にも火を点け、結果的にアクトのプレイも熱い物に変えた。
最終的に、大がそのプレイに声援を送ってしまい、勝負云々はどこかに消えてしまった。
感想
今回はフェスに出演する話から物語はスタートします。
天沼はプロとして若手にアドバイスを送る感じで、上から目線でJASSの事を見ています。
読者としては嫌なキャラに見えますが、情報が無く、音を聴いた事も無ければ、海の物とも山の物とも分からないJASSに対しては、ああいう態度になるのかなとも思います。
まあその天沼の先入観は、JASSの演奏を聴くことで破壊されるのですが…。
音楽の持つ、一瞬で衝撃を与え、一気にその世界へ引き込み、熱狂させる力。
稀にしか無いのですが、そういう物を聴くと改めて音楽の力の大きさを感じます。
まとめ
この巻の終盤で、雪祈に平からソーブルーへの出演オファーが届きます。
雪祈は一足先に自身の夢だったステージに上がる事になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。