ブルージャイアント 7 ビッグコミックススペシャル
作:石塚真一
出版社:小学館
大達のバンド「JASS」は少しずつお客さんを増やし、ファンも出来て来たようです。
あらすじ
JASSとして活動を始めた大たち。
そのライブが行われている店に、以前雪祈がオファーを蹴った川喜田が訪れる。
川喜田は大のサックスを聴いて、自らギターを握りライブに飛び入りする。
大は川喜田のソロプレイに驚きながら、それに答えるようにサックスを吹いた。
著名な川喜田がSNSで呟いたことで、三度目のライブは盛況だった。
ライブが終わった後、客たちに囲まれる大や雪祈を見て玉田は、二人はいつかもっとデカいミュージシャンになっていくんだなと感じる。
自分と二人の違いを感じている玉田に、一人の老人が声を掛ける。
彼は玉田に良くなっていると話した。
老人は続けて、自分は成長する君のドラムを聞きに来ていると、玉田に告げた。
感想
今回は徐々に軌道に乗ってきたJASSの姿が描かれました。
あらすじで書いた玉田の話ですが、誰かが見ていたと知る事は、自分の行動にも意味があったと、気付く原点だと思います。
玉田にとっては、老人の言葉は何よりの原動力になったと感じました。
大のセンパイミュージシャンに言った言葉「出し切る」も心に残りました。
彼は世界一のプレイヤーになる為に、日々自分の持っている全てを出し切ると決めています。
なんとなく過ぎていく毎日の中で、そんな風に出し切る事なんてあったかなぁと考えてしまいます。
また雪祈にも転機が訪れます。
彼は自分のテクニックに絶大な自信をもっているため、かなり傲慢な態度を人に取る事があります。
日本で一番の店、ソーブルーの平はその事を見抜き、雪祈を酷評します。
苦言は耳に痛いですが、衝突や反発を見越したうえで、真正面から堂々とそれを言ってくれる人は、信頼に値すると感じます。
まとめ
今回は大のサックスが川喜田を揺さぶった事で、JASSの名前が知られる様になってきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。