ブルージャイアント 4 ビッグコミックススペシャル
作:石塚真一
出版社:小学館
この巻で大は仙台を離れ、東京へ出る事になります。
その事で彼は多くの別れを経験します。
あらすじ
大は仙台を離れる前に、どうしても自分の演奏を聴いて欲しい人物がいた。
それは初めてステージに立った時、大にうるさいと罵声を浴びせた男性だった。
彼にその初めてのステージである店、バードに来てもらい一曲だけ聴いていってほしいと頭を下げる。
大は由井の言う、技術と内側がつながるポイントを求めてプレイを続けるが、あと一歩で繋がれない。
どうしてと感じていると、由井が大に聴けとアドバイスした。
今まで一人でのプレイが多かった大は、他人の演奏を聴きながらという経験が少ない。
必然的に独りよがりな演奏になっていた。
由井のアドバイスに従い、人の音を聴く事で音は調和し、全員の力を高めた。
彼らの奏でたジャズは、それまで斜に構えていた男性の心までも動かした。
演奏が終わり、頭を下げた大に男性は、ギャフンと言って店を後にした。
感想
大は一人では無しえないセッションを経験し、次のステップに進みました。
音楽は重なり合う音が、より心地よさを大きくしてくれる気がします。
様々な楽器が絶妙なタイミングでミックスされる事で、音の力を何倍にも増幅する。
オーケストラ等は、それを作曲家が作った譜面通りに再現する事で表現するものだと思います。
ジャズは譜面はありますが、その時々のアドリブでそれを変えていくので、演奏によっては100の内80の時もあれば200を超える時もある様に思います。
大が求めているモノは、いつもその時の自分が出せる、最高の様に感じました。
まとめ
今回、大は東京へ向かい一人のプレイヤーと出会います。
彼との出会いが大を更に磨いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。