漫画

スティグマ 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2022年10月31日 更新日:

ナイフ
スティグマ 4 ビッグコミックス

著者:井浦秀夫
出版社:小学館

無実の罪で刑務所に二十五年服役したヤクザ、鬼束与(おにづか たすく)。
彼が罪に問われる原因となった、当時の恋人、奈美恵(なみえ)の部屋から出た拳銃。

鬼束はかつての舎弟、月波(つきなみ)から奈美恵は誰かから拳銃の事を口留めされていたと知らされる。
その誰かこそ、自分を嵌めた真犯人ではないのか。
鬼束は真実を知るため、ユキから貰った三万で奈美恵の部屋を訪れる。

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登場人物

唐伊張寅威(からいばり とらたけ)
元穴黒組組員
坊主頭で左眉の上にFUCK YOUとタトゥーのある男。
鬼束より一週間早く穴黒組に入った。
ある事ない事、噂をばらまき、反りの合わない鬼束の評判を落とそうとしていた。
現在は図利央会内大唐組組長。

名栗(なぐり)
大唐組組員
黒髪短髪で頬骨の張った男。
組内でも狂犬として知られる武闘派。
唐伊張のボディーガードを務める。

あらすじ

奈美恵にアポを取った鬼束は、彼女の家までの道中、様々なシチュエーションを考え悩む。
そのアポの際、電話口の奈美恵の声は戸惑っていた。
少なくとも喜んではいない。

自分は婚活に行くのではない。
冤罪を晴らす手がかりを得ることが目的だ。

そう思い自分を鼓舞したが、彼女の部屋の前、鬼束は無言で立ち尽くしていた。

“迷惑がってる女に会うなんて……”

気後れする鬼束だったが、覚悟を決めインターホンのボタンを押す。

「はい」

そう声が聞こえ、ドアが開く。

「待ってたわ」

出迎えた奈美恵は予想に反し笑顔だった。

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感想

今回は昔の恋人、奈美恵との再会から始まり、奈美恵から知らされた情報で浮上した唐伊張の事、月波が撒いた餌で唐伊張と面会、瞬眠拳と服役が伸びた理由などが描かれました。

作中、登場人物の口から真相が語られたわけではないですが、分かった事をまとめると、穴黒組の組長、穴黒侠介(あなくろ きょうすけ)は喧嘩は強くカリスマ性はあったが、組織運営が出来る男ではなかったようで実質、運営を担い組を大きくしたのは、図利央会(とりおかい)の姥井(うばい)であったようです。

姥井は鬼束が冤罪を受ける事となった、敵対組織の強瀬(こわせ)殺害を機に神輿だった穴黒を引退させ、唐伊張を使い鬼束の拳銃を奈美恵の部屋へと持ち込ませ、全ての罪を鬼束に被せ、その後、組織を牛耳った姥井は、その見返りとして唐伊張を組織内の組長としたのではないでしょうか。

全て憶測ではありますが、嘘を言い続け真実に変えようとする唐伊張を見ていると、彼を使っている姥井もそうとうな狸である事が伺えます。

まだ姿の見えない姥井の存在が気になります。

まとめ

あらすじと感想では鬼束の事ばかり書きましたが、ユキはユキで正体がバレたら相手を殺さないといけないという妖の掟をどうにかしようと、鬼束を虜にしようと頑張っていたりしました。

なんだかんだで純情な二人が今後どうなるのか。
そちらも楽しみです。

こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1話が無料で閲覧いただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのBrett Hondowによる画像です。
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