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天国大魔境 第八巻 登場人物・あらすじ・感想

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鎖
天国大魔境 8 アフタヌーンKC
作:石黒正数
出版社:講談社

兵隊による高原学園への襲撃で多くの子供たちは保護され、名前をもらい社会で暮らすこととなった。
その中の一人、病院で目覚めたナタも三倉まなかという名を与えられていた。

しかしナタはケガのためか記憶を失っていた。
病院で不安な日々を送っていたナタだったが、隕石の落下で起きた地震の際、学園の子供一人、マコが回収していた銃を発見。
その事が引き金となり、彼女はすべてを思い出す。

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登場人物

山中の集落でひっそりと暮らす一族
道に迷ったマルたちが山中で出会った家族。
他の者が集落を出るなか、お祀りしているご神体を捨てることが出来ず、集落に残った。
おそらく近親婚で子を生し、一族の数を維持している。

奈良復興省の男
長髪で額から左目、唇にかけて刀傷のある男。
アンジュラスと呼ばれる巨大なヒルコの下を抜けてきたマル達に話を聞こうと、彼らを町に受け入れる。

アンジュラス
八本の触手を持つ巨大なヒルコ
縄張りに入った者をその触手で襲う。
非常にゆっくりとではあるが、奈良復興省のある町に接近している。

上仲永吉(うえなか えいきち)
高原学園の職員の一人
白髪短髪の老人。
襲撃の際、施設から逃げ出し森の中で様子をうかがっていた。
どうやら学園長の夫だった模様。

あらすじ

隕石の落下により、地球が壊滅的な被害を受ける中、ナタに自分の脳を移植した学園長は完全に記憶を取り戻した。

彼女は状況を知る優位性を用い、マコとサクヤと共に混乱する街で物資を調達。
活動を開始した。

一方、時は現代に戻り、車で奈良の高原学園を目指していたマル達は道に迷い山中へと入り込む。
そこには打ち捨てられた集落で暮らす一族が住んでいた。

その集落でヒルコの気配を感じ取ったマルは、キルコと共に深夜の集落を探索。
洞窟の奥で鎖で雁字搦めにされた死にかけのヒルコを発見する。

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感想

今回はナタの体を奪った学園長の記憶障害からの復帰から始まり、ヒルコのミイラ(まだ生きてる)を祀る村、竹塚(たけづか)とその過去、学園に隠れ残った猿渡(さわたり)と子供たち、学園のAI、ミーナと接触しようとする学園長、巨大ヒルコ、アンジュラスと奈良復興庁、タカとアンズの結婚、ククの死とミチカ(竹塚)とオーマなどが描かれました。

隕石による災害から数年、竹塚は学園の子供、オーマとククと行動を共にしていたようです。
しかし、ククは病により死亡し遺言通り海へと流されました。

現在、竹塚は復興省に所属しており、オーマと行動は共にしていない様子。
アンズとの間に出来たのだろう子供を連れたタカの事など、まだ語られていない過去に何が起きたのか。

色々気になります。

まとめ

徐々に明らかになる高原学園と崩壊した世界のつながり。
学園の子供たちがどんな風に崩壊後の世界を生きたのかなど、現代のマル達のエピソードを進めながら描かれる過去の場面がとても興味深かったです。

この作品はアニメ化するようですが、限られた話数の中で過去と現在のつながりを描き切れるのか。
そこが少し心配です。

この作品はアフタヌーン公式サイトで第一話が無料でお読み頂けます。
作者の石黒正数さんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのUriel Shurakiによる画像です。
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