風都探偵 4 ビックコミックス
脚本:三条陸
作画:佐藤まさき
原作:石ノ森章太郎
監修:塚田英明
クリーチャーデザイン:寺田克也
出版社:小学館
仮面ライダーWの正統続編。
テレビシリーズのその後を描く作品です。
あらすじ
鳴海探偵事務所に舞い込んだ次の依頼、それは自分の右腕を取り戻して欲しいという漫画家、管生伝一郎からの物だった。
彼はデビューはしたものの、次の作品にはつながらずアシスタントとして漫画に携わりながら生きてきた。
担当に酷評された事で落ち込み、衝動的に飛び降りようとした所を喋る右手に救われた。
右手は彼の悩みをズバリ言い当て、漫画に携わる事に苦しんでいるなら右腕を売らないかと持ち掛けて来た。
金額は一億円。
自分の才能に疑問を持ち始めていた管生はその話に乗った。
右腕を一億で売り、結果右腕は見えなくなった。
しかし生活には支障が無く、見えない右手でも物はつかめた。
ただ、絵を描く事だけは出来なくなっていた。
暫くして管生は気付く。
連載や仕事の事で悩んでいたが、自分はただ漫画を描くことが好きだったのだと。
描けなくなってそれに初めて気づいたと、彼は涙を流した。
感想
今回は奪われたのは腕では無く、その人が努力して得た技術でした。
漫画家が絵を描けなくなるのは、成功するしないに関わらずとてもつらい事だろうと感じます。
このエピソードでは前回も登場しましたが、異世界裏風都の幹部たちの暗躍が描かれます。
ブラキオサウルスの秀夫、スクリームの一葉、どちらもヤバそうです。
まとめ
作中、人の努力や意地をドーパントが嘲笑うシーンがあります。
翔太郎はそれに対し、激しい怒りを見せます。
夢に向かう努力を笑う事は、人の歴史の否定の様に感じます。
出来ないから努力と工夫を続ける。
人はそうやって進歩して来たように思います。
作画担当の佐藤まさきさんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。