漫画

BEAST of EAST ビーストオブイースト 第一巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年7月4日 更新日:

狐BEAST of EAST ビーストオブイースト 1 バーズコミックスデラックス
著:山田章博
出版社:幻冬舎

イラストレーター山田章博さんの描く、日本を舞台にしたファンタジー。
山田さんの美麗な絵で綴られる、妖怪、モンスター、陰陽道、魔術、何でもありの大活劇です。

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あらすじ

天竺(てんじく)では華陽夫人(かようふじん)、唐土(もろこし)では妲己(だっき)と名乗った金毛白面九尾の狐は、紂王(ちゅうおう)を打倒せんと立ち上がった武王(ぶおう)の軍師、方士の老人のかけた呪によって、通力を封じられ海を渡り日本に逃れた。

それから二千年後、日本では天子不在の朝廷が続き、国は乱れ始めていた。

都の近隣の村に暮らす鬼王丸(おにおうまる)は、幼馴染の藻(みくず)と婆と共に都に出ていた。

彼女の父親、坂部行綱(さかべのゆきつな)は以前は院を守る侍だったが、清涼殿の床下にいた狐を弓の絃が切れた事で取り逃がす。
その事を責められた彼は職を追われ鬼王丸が住む村に移り住んだ。

その後、行綱は妻を亡くし自身も病にかかり床に臥せってしまった。
娘の藻は父の病を治すべく、都に住む陰陽師を尋ねたのだ。

道端の傀儡小屋で白拍子の舞いに鬼王丸が夢中になっている間に、その藻がゴブリンに襲われる。
鬼王丸は店の建材を引きはがし藻が襲われていた橋の上へ駆けつけた。

ゴブリンは五体だったが壊した小屋の主の助言もあり、鬼王丸は全て叩きのめす事に成功する。
その場を収めた鬼王丸は婆と藻の三人で都を後にした。

その日の夜、父の世話をしていた藻の前に死んだはずの母親が現れる。
彼女は鬼を使役する陰陽師に頼るのは止め、自分を蘇らせた者のもとへ藻を誘う。
その時は行綱が声を掛けた為、母親は消した。

後日、狐火に誘われ向かった先で鬼王丸は藻の母親の墓が暴かれているのを見つけた。
そこで藻が躯と化した母親に抱かれ、いずこかに飛び去るのを見た鬼王丸はその後を追う。

行きついた先にいたのは朽ちた偉国の衣を纏い、玉座に座った躯だった。
首をしゃれこうべに噛みつかれている躯は藻に自分に仕えれば父の病も癒え、母親も完全に生き返り藻自身も贅沢な暮らしを送れるとほのめかした。

だが、藻を追って現れた鬼王丸には、藻の目には美しい生前の姿に見える母親も肉を失った骨の化け物にしか見えなかった。

鬼王丸は剣を振るい躯がけしかけた母親の骸骨を打ち砕き、続けて躯に斬りかかった。
鬼王丸の剣は躯に噛みついていたしゃれこうべを叩き落した。

それによりしゃれこうべがかけていた呪が解け躯は動き出す。
その爪は鬼王丸の左目を奪い躯はかつての姿を取り戻した。

金毛白面九尾の狐。

かつて天竺と唐土に地獄を作り出した大妖は二千年ぶりにその力を取り戻した。

感想

基本は天子に取り入った妖狐、玉藻前のお話がベースになっていますが、安倍晴明や平将門公も登場し他にもヴァンパイアや獣人、ゴブリンやゴーレム等、和洋中、入り乱れた作品になっています。

それでも物語として破綻していないので楽しく読む事が出来ました。

語り口や登場人物のセリフが難解な所と、ある程度の基礎知識がないと理解しづらい点はありますが、一度ハマれば、まるで小説の挿絵のようなレベルの美しい絵も相まって、何度も読み返してしまう魅力があります。

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まとめ

この作品は漫画としての面白さもさることながら、画集として持っておく価値のある物だと感じます。

物語は四巻が2011年に発表されてから、刊行が止まっています。
続きが凄く読みたいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのskeezeによる画像です。
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