映像研には手を出すな 6 ビッグコミックス
著:大童澄瞳
出版社:小学館
壊れた時計塔をモチーフにしたアニメの制作及び、上映会は盛況の中終わった。
学校と外部の関わりを嫌う生徒会書記のさかきは映像研の動きに注視しるが、金森は彼女の動きを察知、映像研に金銭の授受が起きない様、手を回していた。
登場人物
ユウキ・サクラダ
映画監督
幼少期の水崎にアニメの楽しさを教えた。
水崎の演技がリアル過ぎて規制に引っ掛かり、撮っていた映画はお蔵入りした。
桜田
中等部女子
七色の声を操るセミロングでハンチングの少女。
声真似で様々な悪事を重ねている。
小説に稀有な才能を示す。
あらすじ
時計塔のアニメを終えた映像研の次のテーマは処女作「マチェット」の続編。
マチェットは予告編のスタイルで制作されていた為、本編を作ろうというのだ。
マチェットを見た人々からも続編を要望する声は多く、作る価値は大いにあると思われた。
ただ、作るとなればクオリティの向上は欠かせない。
動き、絵、ストーリー、浅草は現在の映像研にはその三つがそこそこあると感じていた。
マチェットの時に出来なかった事を組み込む。
その中でもこれまでなかった要素、会話シーン。
つまり声優の起用が課題となる。
白羽の矢が立ったのは行ったオーディションで複数の声を使い分けた人物、中等部の桜田だった。
彼女を確保しコンテストでの優勝を狙う。
以上を目標とし映像研は動き始めた。
感想
今回はコンテストへ参加する新作制作の始動とその新作の為の声優確保が描かれました。
声というのはキャラクターを形作る重要な要素だと思います。
シーンに声が乗り、描かれたアニメーションとシンクロする、その時初めてキャラクターに命が吹き込まれる気がします。
なので声とキャラクターのマッチングはとても大事だと思います。
例えばグラマラスな女性がキャピキャピした女子高生の様な声だと、やはり観ていて違和感を感じるのでは無いでしょうか。
今回、登場した声優候補の桜田。
あまり協力的ではない彼女ですが、創作する事には興味がある様子。
次巻で彼女がその才能をどう使うのか。次も楽しみです。
まとめ
今回、映像研が参加しようとしているコンテストの優勝賞金は300万。
その事が部活動が注目を集め、大人の学校への介入を危惧する生徒会書記にどう関係していくのか。そちらも楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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