WaqWaq ワークワーク 4 ジャンプコミックス
著:藤崎竜
出版社:集英社
最後の護神像スプンタ・マンユ(能面小面・六本腕)を操る防人は三賢者の一人ヨキでした。
そのスプンタ・マンユの能力で、父の姿をみたシオは思わず駆け寄り腹部を貫かれます。
深く傷つきながらシオは神さま(松田)を救う為、ヨキに戦いを挑みます。
しかしヨキはシオを圧倒し、アールマティはシオから分離してしまいます。
瀕死のシオにヨキは、自分の願い、赤き血の神の抹殺とその理由を語りました。
それは奴隷として生み出された、黒き血の人間の自由を勝ち取る為の戦いの歴史でした。
あらすじ
神さまを救う為、アールマティと合体しようとするシオ。
しかしアールマティも傷つきそれに応える事が出来ない。
「お願いだ父ちゃん!!」
シオの叫びにアールマティが光を放つ。
光の中でシオに護神像達が語り掛ける。
“まだ戦うのか、体は限界を超えているのに。”
シオは言う
「それでも勝たないと、神さまが殺されてしまう」
護神像達は、シオの願いに応え完全に融合し合体する事を提案した。
だがそれはシオにとって命と引き換えになるとも告げる。
シオはそれをためらう事無く受け入れた。
護神像に残されたアルの心が言う。
「おまえにはもっと生きてほしかったがな。
おまえは悲しいぐらい俺に似た」
光と共に消えていくアルの心。
シオはアールマティが喰った他の三体の護神像、アシャ、アルムタート、ハルワタートと完全融合した。
その力の前にクシャスラの分裂も意味を成さず、ヨキのスプンタ・マンユを追い詰める。
ヨキは自身の願いの為、スプンタ・マンユをかつてアルが使った特攻形態に変えた。
ぶつかり合う、ヨキとシオ。
力は拮抗し、互いの護神像は砕け七体に分かれた。
感想
願いを預かる護神像。
防人の願いは、自分の為の物が多い様に感じました。
その中で、アルとシオだけが、人の為に願い戦っていたように感じます。
三賢者の一人、赤き血の神の賢者コトは、黒き血の人間をこの世界から消す事を望みました。
黒き血の賢者ヨキは赤き血の神の抹殺を、機械の賢者キクは神の言葉に従うのみ。
コトは最初からゲスイ感じでしたが、最後まで最低でした。(それはそれで芯が通っているのかも)
逆に神さま(松田)とシオは、一貫して優しく健気でした。
まとめ
物語はこれで完結です。
藤崎さんは現在、銀河英雄伝説のコミカライズをしていますが、オリジナルの作品もまた読んでみたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。