漫画

童子軍鑑 1

投稿日:

古い本童子軍鑑 1 ヤングジャンプコミックス
著:小田世里奈
出版社:集英社

イーヴァニア。
様々な怪物が跳梁跋扈する世界。
そんな世界で、力の弱いノーム族は、異世界の本を発見します。
そこには歴史や武器、戦術等、世界を変えてしまう程の知識が書かれていました。

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あらすじ

北の帝国はノームを保護し、本の翻訳に当たらせた。
ノーム族の少年フェイは、外の世界に憧れ、翻訳については熱心ではなかった。
だが友人のヒューイから手渡された本「信長公記」が彼の運命を変えていく。

信長公記との出会いは、フェイに本の面白さを教えた。
外の世界には、信長の様な英雄がいるかも知れない。

彼は外の世界へ出る為、長老に言われた翻訳の終わっていない約二万冊の本を翻訳する事を決意する。
彼はそれまでと打って変わり、ヒューイと協力し熱心に翻訳作業を進めた。

最初は二人だけだった深夜にまでわたる翻訳作業に、いつしか図書館で暮らすノーム達全員が参加するようになった。

八年かけようやく二万冊を翻訳し終えたフェイたちは、喜びの声を上げた。

だが帝国は貴重な知識を持つノーム達を、解放するつもりなどなかった。
人間の計画を聞いてしまったフェイとヒューイは、長老にその事を話す。

58年共に生きてきたのだと、長老は最初信じなかったが、二人の目が真実である事を告げていた。
長老の他、年老いたノーム達はフェイとヒューイを逃がし、図書館の本に火を放つ。

下水を伝い逃げ出したフェイたちは、出口で鼻歌を聞いた。
いぶかしみながら外に出ると、そこでは崖の向こうの城壁の上で、ノームの生首を鼻歌交じりに置いていく天帝の姿があった。

激高するフェイをヒューイが止める。
僕たちの小さな体では、何にもできない。
ヒューイは涙を流し言う。

長老は言っていた。
知識こそ宝、奪われてはならない。
なら生きないと。

そうフェイを説得したヒューイは、対岸の城壁の上で天帝が、銃で兵士に二人を殺すよう指示を出している事に気付いた。
ヒューイは咄嗟にフェイを突き飛ばす。

撃たれた銃弾はヒューイの右腕を吹き飛ばした。
必死で血を止めようと、傷口を押さえるフェイを、天帝はあざ笑う。

ヒューイはフェイを逃がす為、彼の目の前に自分で写本した信長公記を掲げた。

「世界を見に行くんだろ、先に行ってて、僕もすぐに行くよ」

笑顔でフェイにそう告げ、ヒューイは死んだ。

フェイは悲嘆の叫びを上げ、信長公記を手に崖下の激流に飛び込んだ。
流され遠ざかっていく城を睨みつけ、フェイは復讐を誓った。

感想

主人公のフェイはノームと呼ばれる、背丈が人間の子供程しかない種族です。
ノームは知能は非常に高いですが、非力で戦闘には向きません。

彼は翻訳の過程で得た、異世界の知恵を使い帝国に牙を剥きます。
作戦立案を担当する軍師のポジションですが、帝国に協力していたノームは、帝国の横暴に苦しむ人々から忌み嫌われています。

そんな中、フェイは自身を危険にさらし策を講じることで、人々の信頼を得ていきます。

繊細な絵柄で綴られる、復讐の物語。
彼が今後どう立ち回り、帝国と戦っていくのか非常に気になります。

まとめ

一巻二巻、同時発売でしたが、一気に読んでしまいました。
読み終えた直後、再度最初から読む程面白かったです。
巻末の「ドウグンくえすとぉ」は凄く遊んでいて楽しいです。

この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料で閲覧いただけます。
作者の小田世里奈さんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのMichal Jarmolukによる画像です
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