漫画完結作品

白暮のクロニクル 第十一巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年6月3日 更新日:

木漏れ日
白暮のクロニクル 11 ビックコミックス

著:ゆうきまさみ
出版社:小学館

桔梗凪人(茜丸)は捕らえられ、あかりは無事保護されました。
桔梗との戦いで、重傷を負った魁は入院を余儀なくされます。

その病院で茜丸の事を呟く老人と魁は出会います。
羊殺しは桔梗一人の犯行では無かった。
もう一人の羊殺し、それは魁のよく知る人物でした。

広告

あらすじ

茜丸の名を呟いた老人。
彼から話を聞くため、あかりはその老人、浜田武次郎に接触する。
そこで武次郎と一緒にいた別の老人たちから、意外な情報を入手する。

彼らは戦後間もない頃、茜丸と一緒に行動していた。
戦災孤児だった彼らは、かっぱらいで何とか暮らしていた。
茜丸はその頃も殺人を繰り返し、殺して奪った食料を子供達に与えていた。

グループの中の一人に「ボーヤ」と呼ばれる少年がいた。
桔梗はその少年を、とても可愛がっていたらしい。
あかりが老人たちから聞き出した彼の本名は「いじゅういちや」按察使邸で殺された、伊集幸絵の一人息子だった。

魁は市哉の事を竹之内に伝え、竹之内は老人達に話を聞くことにした。
彼らの話では、茜丸は戦災孤児だった老人達と出会った時には、すでに市哉を連れていたそうだ。

竹之内は収監されている茜丸に話を聞く為、拘置所を訪れた。
そこで市哉と茜丸の出会いを聞く。

彼らが出会ったの按察使邸。
そこで市哉は母親、伊集幸絵の遺体の前で、呆然としていたそうだ。
茜丸は市哉に、母親は眠っているだけだと囁き、後日、自分自身が蘇生する事で母親が生き返る可能性を市哉に示した。

蘇生を信じた市哉に、茜丸はある事を思いつき吹き込んだ。
幸絵は内臓をひどく傷つけられているから、蘇生させる為には新鮮な内臓を神にささげる必要があると。

羊殺しという特殊な事件の発端は、母の死を目撃した市哉と茜丸の出会いから始まっていた。

感想

羊殺しの動機、そしてもう一人の羊殺しの、意外な正体が判明します。

市哉は母親の蘇生が茜丸の嘘と気付きながら、それでも目の前で生き返った茜丸の姿が忘れられず、彼の犯罪を見逃し続けていました。

愛した人がいつか蘇るかも知れない。
彼はそれに賭けたのでしょう。

広告

まとめ

物語はこの巻で完結です。
ただ、魁とあかりの関わった事件を、もっと読みたいと強く感じました。
特に最終話で、二人が話す雪深い寺での即身仏事件など、とても面白そうで興味を惹かれます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのStockSnapによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

ジャンプ

ノー・ガンズ・ライフ 第七巻 あらすじ・感想

ノー・ガンズ・ライフ 7 ヤングジャンプコミックス 著:カラスマタスク 出版社:集英社 十三は鉄郎に、過去を知ってどう行動するか、自分で決めろと言いました。 鉄郎は誰も犠牲にしない未来を掴む事を選択し …

羽根

トライガン・マキシマム 第五巻 あらすじ・感想

トライガン・マキシマム 5 YKコミックス 作:内藤泰弘 出版社:少年画報社 血界戦線の内藤泰弘さんの描く、SFガンアクションです。 今回は前巻に続き、ガントレットたちとの戦いから描かれます。 #3  …

海

師匠シリーズ コミカライズ版 第六巻 -四つの顔- あらすじ・感想

師匠シリーズ 6 -四つの顔- ヤングキングコミックス 漫画:片山愁 原作:ウニ 出版社:少年画報社 web発の人気オカルト小説のコミカライズ版の第六巻 この巻には、海、月の湧く沢、すまきの話、四つの …

百合

死んだ息子の遺品に息子の嫁が入っていた話 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

死んだ息子の遺品に息子の嫁が入っていた話 1 電撃コミックスNEXT 著:秀 出版社:KADOKAWA 勘当状態で家を出た息子明宏(あきひろ)の遺品を受け取った彼の父、柳源蔵(やなぎ げんぞう)。 そ …

稲刈り

漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件 2 イブニングKC 原作:クマガエ 漫画:宮澤ひしを 出版社:講談社 漫画編集としての情熱を担当していた漫画雑誌の休刊で失い、会社を辞めて米作 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。