黒鉄のヴァルハリアン 5 ヤングジャンプコミックス
著:松原利光
出版社:集英社
息子、武丸ともう一度話すため、鉄次郎は上の世界を目指す。
世界樹の根の奥、上層への道に入った鉄次郎たちを待ち受けていたのは、広大な海とヴァイキング、そして彼らと敵対するナポレオンが率いる艦隊だった。
登場人物
ナポレオン
フランス皇帝
金髪で二角帽を被った青年。
ヴァルハラの王を目指し、艦隊を率いて海に点在する世界樹の根を支配している。
ギロチンを作り出しあらゆるモノを両断する。
ラゲルタ
ヴァイキングの指導者
金髪ショートで額に傷のある女性。
下層でフレスヴェルグに食われ続けていたドラ(ラグナル王)に代わりヴァイキングをまとめていた。
ジャンヌ・ダルク
百年戦争で戦った神の啓示を受けたとされる少女
ピンク髪ロングで小柄な少女。
ナポレオンの部下として、死体を操る力を用い戦う。
ベルトラン・デュ・ゲクラン
百年戦争初期に活躍したフランス王国軍指揮官
鼻をそぎ落とし、むき出しの肉が覗く顔の巨漢の男。
ナポレオンの部下として、ランスと戦斧を操り騎馬戦を行う。
あらすじ
上層で出会ったヴァイキングの少年、スヴェン。
彼によりフレスヴェルグに喰われ続け、記憶を失った死戦士ドラはヴァイキングの王、ラグナルだと判明した。
上層世界では現在、ナポレオンが王になるべく大海原に点在する世界樹の根(島)の侵略を続けていた。
ヴァイキングたちは死戦士として島を守っていたが、精神的支柱だったラグナルを失い、劣勢を強いられていた。
そんな中でもラグナル王(ドラ)の帰還は、ヴァイキング達の士気を否が応にも盛り上げた。
しかし、記憶の無いドラは覚えのない自分自身の話に困惑を隠せない。
そんなドラの姿に、かつてラグナル王に拾われ、その武勇に憧れた少年、スヴェンは追い詰められた現在の状況を変えるべく、単身、ナポレオンの旗艦に潜り込み……。
感想
今回は単身、ナポレオンを倒すために敵の艦隊に忍び込んだスヴェンのエピソードから始まり、奇襲とギロチン、ベルトラン対関羽、ジャンヌ・ダルクとクリクソスなどが描かれました。
今回はその中でも巨大な軍艦を破壊したナポレオンの操るギロチンが印象に残りました。
この作品ではワルキューレから与えられた加護により、一部の死戦士たちは超常の力を振るう事が出来ます。
おそらくナポレオンのギロチンもその力の一つ。
この巻では姿を見せる事のなかったナポレオンを召喚したワルキューレがどんな者なのか。
そちらも気になります。
まとめ
この巻のラスト、軍艦の上で兵を率いたナポレオンと対峙した鉄次郎。
彼の刃がナポレオンに届くのか。
次巻も読むのが楽しみです。
この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料でお読み頂けます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。