漫画完結作品

白暮のクロニクル 第六巻 あらすじ・感想

投稿日:2019年5月29日 更新日:

雑誌
白暮のクロニクル 6 ビックコミックス

著:ゆうきまさみ
出版社:小学館

あかりが研修で訪れた光明苑で起きた豪雨による被害は、死者こそ出さなかったものの、施設に隠されていたある犯罪を暴きます。
その事は、週刊誌等に報道され、社会の批判を浴びてしまいます。

広告

あらすじ

9月のある日、アパートで腹部を切り裂かれた、女性の遺体が発見される。

一方厚労省の夜間衛生管理課では、苦情の電話が鳴り響いていた。
電話対応を終え、休憩室に向かったあかりは、そこに居た久保園に苦情の多さを訴える。

原因は週刊誌の記事で、その雑誌は元々オキナガ行政には厳しかったが、今回の光明苑の事件がそれに拍車をかける事になったようだ。

久保園はあかりに、雑誌記者に情報を漏らさないよう注意し、その日は按察使文庫に行くよう指示をする。

あかりは実藤に預かった書類を渡し、按察使文庫の書庫で、薫子と魁が起きるのを待つ事にした。

書庫では死体袋ような寝袋で寝ていた男、谷名橋と出会う。
彼はフリーのライターで、主に殺人をテーマに扱っているそうだ。

起きてきた魁は、谷名橋とあかりも関わった事件について話している。
あかりの関わった一回目の殺人は対象者を確認し、やり易い場所と時間を選んでいる秩序型、二回目は行き当たりばったりの無秩序型と谷名橋は分析した。

魁は羊殺しは究極の秩序型ではないかと、谷名橋に問い掛ける。
だが谷名橋はよく分からないと答える。

彼の話では、自分の知る限り、連続殺人鬼は犯行を重ねる度、段々と雑になるし、必ずボロを出す。
70年ボロを出さず、犯行を続けるなんて考えられないと話す。

その話に割り込んだのは一人の女性だった。

感想

今回は年の瀬というセオリーを無視し起こった、羊殺しと同じ手口の犯罪のお話です。

谷名橋との会話で連続殺人鬼の犯行は、間隔が短くなっていく事を指摘され、自分が羊殺しのルールを信じて後手を踏んだのではと悩みます。

谷名橋の語る連続殺人鬼についての考察は、大変興味深かったです。

広告

まとめ

今回はあかりが棗の孫であると、魁とあかり自身が知りました。
羊殺しの影が僅かに見える第6巻でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのSteve Howardによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

バー

着たい服がある 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

着たい服がある 2 モーニングKC 作:常喜寝太郎 出版社:講談社 無事教育実習を終えたマミでしたが、雑誌KERAの編集者の近藤の取った写真がストリートスナップとしてwebに掲載され、隠していたロリー …

象

横須賀こずえ 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

横須賀こずえ 2 ビッグコミックス 著:小田扉 出版社:小学館 横須賀に住む王島家。 その家で飼われている犬、こずえが巻き起こすシュールな日常を描いたギャグファンタジー。 登場キャラクター他 タール …

つくし

土筆柑の空(庭先塩梅 第6巻) 各話あらすじ・感想

土筆柑の空 ビームコミックス著:須藤真澄出版社:エンターブレイン 須藤真澄さんの描く、庶民的な暮らしの中に不思議を織り込んだ日常系ファンタジー。庭先案内の続編、庭先塩梅第六弾。 各話あらすじ 螢月の輝 …

月と海

時給三〇〇円の死神 コミカライズ版 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

時給三〇〇円の死神 コミカライズ版 3 アクションコミックス 原作:藤まる 作画:桐原いづみ 出版社:双葉社 この世に未練を残して死んだ人々。 生きていた頃と変わらぬ暮らしを続ける、その死者の未練を晴 …

葉と花びら

ぽんこつポン子 第十巻 登場人物・あらすじ・感想

ぽんこつポン子 10 ビッグコミックス 作:矢島圭太 出版社:小学館 娘のさちよと一緒に暮らし始めたゲンジ。 喧嘩しながらも仲の良さそうな二人の姿に、ポン子は自分の役目は終わったと家を出て姉と一緒にク …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。