異世界おじさん2 MFC
作:殆ど死んでいる
出版社:KADOKAWA/MFC
異世界から帰還したおじさんは、甥のたかふみと二人、ユーチューバーとして、活動を開始。
異世界の魔法を使った動画がうけ、広告収入を得ます。
しかし、ユーチューブのパートナープログラム改正により、登録者数が千人を超えないと、報酬を受け取れない事態になってしまいました。
登場人物
アリシア
神聖魔導士
ボブカットの少女。
おじさんをオークと勘違いして攻撃を仕掛けた。
その後、ゴブリン退治をおじさん共に行う。
ライガ
武闘家
ツンツン頭に鼻傷のワイルドな青年
アリシアの仲間。
エドガー
剣士
黒髪のスマートなイケメン
アリシアの仲間
第8話 あらすじ01
たかふみは不思議だった。
再生回数も200万回を超え、視聴時間も規定を余裕で超えているのに、なぜチャンネル登録者だけが伸び悩んでいるのか。
おじさんが動画にきたコメントに返信しているのを見て、内容を確認すると、凄いCGですねというコメントに、律儀に魔法ですと返し、説明欄を読むことや、ルールを守ることをいちいち書き込んでいる。
それを見た、たかふみはこれが原因だと激高し、おじさんを厳しく注意した。
こんな事を書き込んでいれば、登録してくれた人もすぐ離れてしまうのも道理だ。
これには生活が懸かっている。
ピンチだと落ち込んでいると、おじさんがふいに、こんなピンチは封印都市ルバルドラムの防御魔法が破らた時以来だと口にした。
たかふみはこんな時に、そんな面白そうな話をするおじさんに憤りを感じながらも、好奇心には勝てず、その話を見せてもらうことにした。
魔法で過去を見ていると、いつもどおりオークに間違われたおじさんをツンデレエルフが助けている。
エルフは魔物が結界の中で、生きていけるはずがないと、おじさんが人間である事を説明した。
たかふみは二人の会話の中で出てきた、四面楚歌という言葉が気になった。
四面楚歌が古代中国の故事だったはずだ。
おじさんに尋ねてみると、魔法の効果で、似たような意味の言葉に変換されるようだ。
元はグベン軍10日目の慟哭というらしい。
何でもありだなと思いながら、続きを見て行くとエルフがこの街の結界について、おじさんに説明していた。
あらすじ02
なんでも西にある土地に住む神話級の魔獣を封じており、その魔法は800年前に失われ、現在は再現する事が出来ないという。
またこの結界おかげでルバルドラムは、交易の要として栄えているそうだ。
エルフが話している間、映像の中のおじさんは退屈だったのか、魔法で剣を作り出し、その力を天空に放った。
結界は破れ、街はパニックになった。
映像を見た、たかふみは思わず何やってんの!おじさんを問いただした。
おじさんは、いけるかなーって…と軽く答えた。
防御魔法が破られたと言っていたが、破ったのはおじさんだった。
映像では、復活した怪物たちが街に迫っていた。
大混乱の街で、街の中心の建物の上に立つ、エルフとおじさん。
エルフは装備の力を解放し、おじさんに逃げてと告げ、魔物の群れに突進した。
エルフは稲妻となって宙をかけ、魔物に肉薄する寸前で、復活した結界に激突した。
映像では、魔物たちは引き返し、エルフは鼻を抑えしりもちをついていた。
張り直したんだ。おじさんはそう言った。
失われた技術ではと聞くたかふみに、精霊に頼んだら元にもどしてもらえたと事も無げに言う。
精霊からのクレームは受けたようだが。
原因もエルフの話で、経年劣化による故障ということになった。
民衆も納得し、おじさんが壊した事はバレなかった。
エルフはお礼は晩御飯で良いと、笑顔でおじさんに言った。
それを聞いたおじさんは、馬車に隠れ夜逃げした。
なんでだよと、たかふみは叫ぶ。
それに対しておじさんは、恐喝は小さな所から始まる、最初が肝心だと、たかふみに語った。
どれだけ他人を信用してないんだと、たかふみは呆れた。
おじさんは精霊に頼み、結界を直した経験から、コメントで直接経緯を説明し、登録をお願いすることにした。
たかふみは、ネットの負の部分を想像し、弱みを見せたら終わりだと嘆いたが、結果は人々の善意により登録者は千人を超え、広告収入は保たれる事になった。
たかふみの家を訪れた藤宮が見たものは、笑顔でコメントを返すおじさんと、人を信じていなかった自分を突き付けられ、項垂れるたかふみの姿だった。
感想
何度もおじさんに、ひどい対応をされているのに、へこたれないエルフさんが健気でかわいいです。
あと、いけるかなーで結界壊しちゃ駄目。
まとめ
今回は、あらすじを書いた話の他に、おじさんエルフになる、G●LDEN AXEから学んだこと、お風呂あがりの藤宮さん、おじさんはお酒に弱い、氷神剣メイベル再びなどです。
あと書き下ろしでエルフさんのセクシーな姿が描かれています。
エルフになったおじさんは、いちいち反応が可愛いです。中身はおじさんなのに…。
ただ可愛かった分、おじさんに戻った時のインパクトは凄いです。
また、たかふみは、おじさんに鈍いと言っていますが、彼も相当なレベルで鈍いです。
それと子供の頃の藤宮さんはかなり衝撃的です。
こちらの作品はコミックウォーカーでも一部無料で閲覧できます。
お読みいただき、ありがとうございました。