先生、今月どうですか 2 ハルタコミックス
作:高江洲弥
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
売れない小説家、四十万万里(しじま ばんり)
彼に恋をした女子高生、佐久間紫(さくま むらさき)は万里が住むアパートの大家(代理)という立場を口実に今日も万里の部屋を訪れる。
触れると未来が見る力を持つ、素直になれない少女、紫と一見、お調子者だけどナイーブな小説家の恋物語、第二巻。
登場人物
速水(はやみ)
201号室の住人
ユルフワロングの美女。
惚れっぽく、恋をしては振られその悲しみをお酒で癒している。
幸子(さちこ)
喫茶店の常連、中島(なかじま)から預かる事になった犬
黒毛の柴犬。
表情の硬い紫に怯える。
万里には異常に懐いた。
あらすじ
その日、紫はアパートの住人、英(はなぶさ)の下を訪れる。
冬休みの宿題として手編みのコースターを作る事になったのだが、上手く編む事が紫には出来なかった。
しかし、その編み物を見た妹の千草(ちぐさ)がマフラーを欲しがり、彼女の期待に応える為に、服飾系の専門学校に通う英に救いを求めたのだった。
英は当初は面倒だと断ったものの、紫が自身が作った服のモデルになってくれるならと編み物の指導を引き受けた。
英の手ほどきを受けた紫は何とかコツをつかみ、マフラーを編み上げる事が出来そうだと自信が持てた。
その後、英の服のモデルをしていた紫は、不意に英の手に触れ彼女の未来を見てしまう。
その未来では紫と万里の結婚式の衣装を英が手掛けていた。
英はいずれ自身のブランドを立ち上げる事が目標だ。
しかし、先生には今の英のデザインは、独りよがりだと批評されているらしい。
未来を見た紫は英ならきっと上手く行くと太鼓判を押すのだった。
感想
今回は冒頭の紫と英のエピソードから始まり、恋多き女、速水、万里と自炊、両親の結婚記念日、映画と万里の秘密の場所、紫と柴犬の幸子、万里と恋愛小説等が収録されました。
その中でも今回は、恋愛小説に挑戦した万里の姿が印象に残りました。
彼は「夕立」という作品を書き上げた後、十年程、書かない時期があったようです。
書きたい物は書いた、そう思っていたようですが、結局、また作家として書く事を再開したようです。
今の所、あまり上手く行っていない万里の小説。
彼はいつ成功を掴めるのか、そちらも気になります。
まとめ
今回、英のドレスを着た紫を見て、万里は顔を赤らめていました。
今はまだ大家(だいり)と店子の関係の二人、彼らの関係がいつ変わるのか、先が楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はComicWalkerにて第一話が無料でお読みいただけます。