漫画

アルテ 6

投稿日:2019年4月7日 更新日:

海と町アルテ 6 ゼノンコミックス
著:大久保圭
出版社:徳間書店

貴族の娘アルテが画家であるレオの弟子として画家を目指す物語。

ヴェネツィアでユーリの姪、カタリーナの家庭教師を続けるアルテは、彼女が心を閉ざしている理由は養育地にあったのではないかと感じユーリにそのことを尋ねます。

ユーリは、話す条件としてアルテに仕事の完遂を求めアルテはそれが誰のため何のためなのかを尋ねました。

ユーリはカタリーナの幸せのためと即答します。
アルテはそれならばと仕事の件を承諾しカタリーナの過去を聞くのでした。

広告

冒頭あらすじ

カタリーナは生まれてすぐ乳母のボーナ、その息子ジモとともにヴェネツィアから離れた田園の広がる別荘地に送られた。

その別荘地でカタリーナはボーナを母、ジモを兄のようにして育った。
ボーナはカタリーナに実の娘のように愛情を注ぎ、ジモも彼女を妹のように感じよく世話を焼いていた。

カタリーナは体の弱い母親のソフィアに似ず元気にすくすくと育ち、ジモや周りの子供たちと一緒に駆け回りよく遊んだ。

彼女はボーナたちが行う掃除や洗濯、料理をしたがり使用人のすることだと言っても聞かず、泣いて駄々をこねるのでボーナたちも仕方なく彼女に手伝いをしてもらった。

時折ユーリが様子を見に立ち寄ると、ボーナにユーリがカタリーナを甘やかすから困ると文句を言われる事もあった。

父親のマルタは女であるカタリーナに興味はなく、ソフィアに男子を生ませるため彼女を養育地に留め置いた。
カタリーナが六歳の時、乳母のボーナが病で死んだ。

マルタはソフィアが男子を生んだ事と、乳母が死んだことを機にカタリーナをヴェネツィアに呼び戻した。
ボーナの夫はファリエル家で料理人をしていたが、ジモを連れて屋敷を去った。

ボーナを亡くしジモもいない屋敷でカタリーナが心を開ける相手は、別荘地にもよく顔を出してくれた叔父のユーリだけだった。

感想

ヴェネツィアの屋敷に戻ったカタリーナは、自分を縁談の道具としてしか見ない父と初めて会う母に違和感を感じます。

彼女にとっての家族は愛情を注いでくれたボーナとジモであり、いきなり現れた両親は他人にしか思えなかったようでした。

ボーナはカタリーナが自分を母と呼んだ時、厳しく叱りました。
それはカタリーナの幸せを思っての事でした。
カタリーナは貴族です。
本当の家族の下には苦労の無い幸せ暮らしがある。

ボーナやジモがカタリーナの家族として、彼女の心に残れば重しになってしまうとボーナは考えたのでした。

カタリーナの幸せを考えあえて何も言い残さず、ジモにも会う事を禁じたボーナは本当にカタリーナを愛していたのだなと感じます。

まとめ

今回はカタリーナの過去と、想い、そして彼女が進む道を見つけるまでが描かれました。

カタリーナの事ばかり書きましたが、アルテもマルタやソフィアにもきっぱりと自分の意見を述べ、カタリーナが歩き出すための後押しをします。

次巻ではアルテのヴェネツィアでの仕事もいよいよ大詰めです。

お読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのLena Lindellによる画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

唐揚げ

はぐちさん 6

はぐちさん 6 フィールコミックス著:くらっぺ出版社:祥伝社 日々の生活にお疲れ気味な女性「八千代」と無理すれば、なんにでもなれる不思議な生き物「はぐち」の生活の記録。この巻では八千代の初恋の相手、松 …

ウッドベース

ブルージャイアントシュプリーム 2

ブルージャイアントシュプリーム 2 ビッグコミックススペシャル 作:石塚真一 出版社:小学館 ジャズプレイヤー、宮本大の軌跡を追った作品です。 ドイツに渡った大は、偶然知り合ったクリスの助けにより、ラ …

天秤

葬送のフリーレン 3

葬送のフリーレン 3 少年サンデーコミックス 原作:山田鐘人 作画:アベツカサ 出版社:小学館 魔王直属の大魔族アウラから、北側諸国の伯爵グラナトに申し込まれた和睦。 アウラとの戦いに疲弊していたグラ …

びわ

バトルグラウンドワーカーズ 2

バトルグラウンドワーカーズ 2 ビッグコミック著:竹良実出版社:小学館 31小隊からの移動を堂島部長に願い出た能倉。彼女の真意が分からないまま、出撃した戦場で平は彼女と共に崖から転落、落ちた先は洞窟だ …

マイク

波よ聞いてくれ 1

波よ聞いてくれ 1 アフタヌーンKC 作:沙村広明 出版社:講談社 札幌市のカレーショップに勤める鼓田ミナレ(こだ みなれ)が、持ち前の活舌の良さ、ボキャブラリーの多さ、ほら話の多様性で深夜ラジオのパ …

田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。