漫画

ふたりソロキャンプ 第十五巻 あらすじ・感想

投稿日:

ニジマス
ふたりソロキャンプ 15 イブニングKC

著:出端祐大
出版社:講談社

自分の考える理想のキャンプ場を作りたい。
ずっと温めてきた夢を雫(しずく)に話した厳(げん)。

そんな厳の夢を聞いた雫は自分がどうしたいのか、改めて考え始める。
料理を仕事にしたいというよりは、自分の料理を食べて喜んでいる人を見るのが嬉しいという方が強い。

現在は厳が美味しそうに自分の料理を食べてくれる事である程度、満足してしまっている。
とはいえ、親に料理学校に通わせてもらっている現状もあり……。

焚火の前で悶々と悩んだ雫は兄の海(かい)に相談する事にしたのだが……。

広告

あらすじ

将来、どうなるとしても兄の海は味方につけておいた方がいい。
そう結論付けた雫は海にLINEを送り、会って話す約束を取り付けた。
その際、海も雫に相談があるらしく……。

何の話だろう?
首をひねりつつテントに入り、その日は眠りについた雫。
翌朝、ダッチオーブンで焼いた手作りパンで朝食を取りつつ、雫は厳がキャンプ場を作りたいと思ったきっかけについて尋ねた。

作りたいから……?

返ってきた答えはそんなシンプルなものだった。
最初は父親の言葉が原点になってはいるが、結局、自分がキャンプが好きで自分の理想のキャンプ場を作ってみたいというシンプルな思いが起点になっている。

何かを目指す理由なんてなんでもいい。
自分も言葉にできるようになったのは最近だし、雫もゆっくり考えればいい。

将来を考え悶々としていた雫だったが、そんな厳の言葉で焦らなくていいんだと気持ちを軽くしたのだった。

感想

今回は厳の夢を聞いて将来に悩む雫から始まり、厳の夢の起点、厳、雫、海、結衣(ゆい)の四人でソロキャンプ等が描かれました。

今回はその中でも自分の理想のキャンプ場を作りたいという厳の夢の起点についてが印象に残りました。

厳の夢については、彼の父がよく言っていた「お前が大きくなったら一緒にキャンプ場でもやるか」という言葉が原点になっているようですが、それ以上に厳自身がキャンプが好きで、自分が一番楽しいと思えるキャンプ場を作りたいというのが大きいようでした。

単純に好きだから。
そんなシンプルな思い。
世の中の様々な事は色んな理由付けがされていますが、結局は好きというのが一番の理由なのでは。

エピソードを読んでいてそんな事を思いました。

広告

まとめ

キャンプについてのあれこれが描かれてきた本作もイブニングの休刊に伴い第一部完となる模様。
厳の家族の事、雫との将来、あと個人的に気になっている厳の顔の痣の事など、色々知りたい事もあるのでなんとか第二部を再開して欲しいです。

この作品はイブニング公式サイトにて第一話が無料でお読みいただけます。
作者の出端祐大さんのTwitterアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのMarkus Distelrathによる画像です。
広告

-漫画
-, , ,

関連記事

本

フシノカミ 辺境から始める文明再生記 コミカライズ版 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

フシノカミ 辺境から始める文明再生記 コミカライズ版 1 ガルドコミックス 漫画:黒杞よるの 原作:雨川水海 キャラクター原案:大熊まい 出版社:オーバーラップ はるか昔の知識を今に伝える物「本」。 …

猫

あおのたつき 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

あおのたつき 3 ゼノンコミックスBD 著:安達智 出版社:コアミックス 新吉原京町二丁目、羅生門河岸の角、九郎助稲荷のその奥。 浮世と冥土の境となる場所に冥土の花街があるという。 今日もそこに道に迷 …

赤ちゃん

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 5 ゼノンコミックス 著:荒井ママレ 医療原案:富野浩充 出版社:コアコミックス 今回は薬の譲渡、七夕、葵の未来予想図、ドーピング、産婦人科前編の五つが収録 …

肺

19番目のカルテ 徳重晃の問診 第六巻 登場人物・あらすじ・感想

19番目のカルテ 徳重晃の問診 6 ゼノンコミックス 著:富士屋カツヒト 医療原案:川下剛史 出版社:コアコミックス 専門の科と患者を繋ぐ医師、総合診療医の活躍を描いた作品、第六巻。 今回は滝野(たき …

人力車

ふしぎの国のバード 第一巻 あらすじ・感想等

ふしぎの国のバード 1 ビームコミックス 作:佐々大河 出版社:KADOKAWA/エンターブレイン 約140年前、日本を旅した実在のイギリス人の女流冒険家、イザベラ・バードと通訳兼ガイドの伊藤鶴吉の、 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。