漫画

パリピ孔明 第十三巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:

アーティスト
パリピ孔明 13 ヤンマガKC

原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社

大手広告代理店電報社社長を父親に持つ、サラブレッドアーティスト、前園ケイジ。
そのケイジのゴーストライターとして、契約に縛られ曲を書かされていた南房と東山の二人、イースト・サウス。

彼らは二人の大ファンだというAZALEAの協力もあり、再びステージに上がりケイジのために書いた曲を演奏。
南房たちは言葉で伝える事はなかったが、二人の歌はケイジがゴーストライターを使っていたという噂を裏付けするものとなった。

広告

登場人物

ケイジの父
黒髪で鋭い目の男性。
幼いケイジに人は金を生む駒だと教えた。
そんな彼の言葉もあり、ケイジは他者を誘導し使い、学生時代から自身の地位を確保してきた。

あらすじ

孔明が行った三つの計略。

KABEによるサマソニ掲示板へファンを誘導する事の示唆。
それにより、電報社が手出しできない横のつながりが強固となり、炎上の阻止が不可能となる「連環の計」

KABEと孔明が仲たがいしたと思わせ、ケイジの懐に深く入り込む「苦肉の計」

AZALEAの協力の下行われたシークレットライブでのイースト・サウス復活よる「東南の風」

その三つの計略によって多くのスタッフによって作られた、前園ケイジという偶像は丸裸となった。

ここからはEIKOとケイジ、それぞれの地力での勝負となる。

サマソニにおける全ての計略を終えた孔明は、英子の歌を信じ武運を祈った。

広告

感想

今回は三つの策略を終え、英子の歌に後を託した孔明から始まり、若月兄弟とのセッションでさらに進化する英子、人を駒と考え完璧なパフォーマンスで誘導しようとするケイジ、サマソニ一日目の終わりと最高のパーティーナイト、マリア・ディーゼルからのアメリカへの誘いなどが描かれました。

今回はその中でも観客を巻き込みステージを一つにした英子と、自分の力で客を誘導しようとするケイジとの対比が印象に残りました。

観客一人一人の思いを受け止め、ステージに立つ若月兄弟の音と共に歌を昇華させた英子。
一方でケイジは客におもねる事なく、自分の力のみでファンを惹きつけ動かそうとしていました。

ファンに寄り添い歌う英子と、ファンを駒と考え自分の思い通りに動かそうとするケイジ。

王道と覇道。
エピソードを読んでいて人としての地力の差的なものを感じました。

まとめ

人との繋がりを大切にしてきた英子と、他者を駒としか見ないケイジ。
今回はそんな二人のスタンスの違いが如実に結果に表れたように感じました。

この巻のラスト、マリアからアメリカへ来ないかと誘われた英子。
彼女の答えは。孔明が打つ次の策は。
続きが楽しみです。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
漫画担当の小川亮さんのツイッターはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのIngo Kramarekによる画像です。
広告

-漫画
-, , ,

関連記事

山脈

空挺ドラゴンズ 第八巻 あらすじ・感想

空挺ドラゴンズ 8 アフタヌーンKC 著:桑原太矩 出版社:講談社 天山迷路。 そこに棲む龍を捕るため、クイン・ザザの一行は飛行船の墓場になっているその谷へ足を踏み入れます。 一方、マーロン市から龍討 …

厳島神社 大鳥居

ミステリと言う勿れ 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

ミステリと言う勿れ 3 フラワーコミックスアルファ 著:田村由美 出版社:小学館 バスジャック事件で知己となった我路(がろ)から整を推薦されたという女子高生、狩集汐路(かりあつまり しおじ)。 彼女に …

花冠

赤ずきんの狼弟子 第二巻 あらすじ・感想等

赤ずきんの狼弟子 2 講談社コミックス 著:茂木清香 出版社:講談社 獣人、人間、狩人、三種の人が住む世界で、本来狩る側と狩られる側の二人が師弟になる物語。 買い出しの為、人間の街を訪れたウルとマニ。 …

ケーキ

外科医エリーゼ 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

外科医エリーゼ 3 フロースコミック 漫画:mini 原作:yuin 出版社:KADOKAWA 暴漢に襲われ重傷を負った皇太子の護衛、ランドルを救う為メスを振るったエリーゼ。 その事は皇帝の主治医ベン …

アロエベラ

ラ・マキユーズ LA MAQUILLEUSE ~ヴェルサイユの化粧師~ 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

ラ・マキユーズ LA MAQUILLEUSE ~ヴェルサイユの化粧師~ 4 ブリッジコミックス 漫画:みやのはる 原案・監修:堀江宏樹 化粧品監修:なつなつ@研究職 出版社:KADOKAWA 滞在して …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。