怪獣8号 9 ジャンプコミックス
作:松本直也
出版社:集英社
強力な力を持った怪獣として、防衛隊本部である有明りんかい基地にその身をとどめ置かれているカフカ。
他の隊員とは違い、借り物の怪獣の力で戦う事に後ろめたさを感じていたカフカだったが、第3部隊の副隊長、保科(ほしな)から前長官、四ノ宮功が完成させた隊式格闘術を伝授され、人として技術を磨きさらに強くなる事を決意する。
そんなカフカにキコルが没収されていた端末を届け……。
登場人物
チエコ
カフカの元同僚、徳田(とくだ)の娘
徳田の手により男手一つで育てられた元ヤンの女性。
結婚式の日に日本各地に出現した怪獣の一体に会場を襲撃される。
保科宗一郎(ほしな そういちろう)
防衛隊第6部隊隊長
糸目で三つ編みおさげの男。
多分、第3部隊副隊長、保科宗四郎の兄。
あらすじ
キコルによってカフカの下に届けられた携帯端末。
隊の仲間と連絡を取りたいと思う反面、自分の事をどう思っているのかとカフカは不安を感じていた。
ともかくとして、電源は入れよう。
起動した端末からは、メッセージの通知を告げる着信音が止むことなく鳴り響いた。
その数、503件。
一体、どんなメッセージが……。
カフカの脳裏にネガティブな言葉が次々と浮かぶ。
こ……怖い!!
人々から畏怖拒絶される事を想像し、怯えたカフカの手の中で端末が鳴る。
画面に表示された名前は後輩の市川レノだった。
思わず切ってしまったカフカだったが、次の瞬間にはレノと同じく第3部隊の伊春から連絡が入った。
今度は落ち着いて通話ボタンを押す。
『なんで伊春くんだと出るんですか?』
端末からは不機嫌そうなレノの声が聞こえてきた。
感想
今回は冒頭、はじめに所属した第3部隊の仲間に怪獣と知られた事で、その反応に怯えるカフカと仲間たちの言葉から始まり、日本各地で目撃される怪獣の出現、キコルの母、四ノ宮ヒカリが纏った4号スーツとキコル、カフカとミナの昼休み、日本全土で同時に発生した怪獣の群れと防衛隊、キコル出撃、喋るスーツと保科等が描かれました。
日本各地で同時に出現した怪獣たち。
9号の次の手は物量作戦だったようです。
その物量にまだ発展途上の防衛隊若手がどう対処するのか。
終盤に登場した保科と10号のコンビ。
噛み合わない一人と一匹がどんな戦い方をするのか。
続きが楽しみです。
まとめ
隊式格闘術の訓練に励むカフカ。
彼が格闘術をマスターした時、8号の拳はどんな威力を見せるのか。
怪獣+人の技術と努力。
熱い展開になりそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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