税金で買った本 6 ヤンマガKC
原作:ずいの
漫画:系山冏
出版社:講談社
図書館でのバイトしているヤンキー少年の石平紀一(いしだいら きいち)を中心に図書館の仕事のあれこれを描いた作品、第六巻。
登場人物
繁松(しげまつ)
移動図書館「ほーん号」の運転手
浅黒い肌でマッチョな頭タオルの男。
図書館の中で見た目が怖い三人の中の一人。(他の二人は白井と紀一)
朝野歩(あさの あゆむ)
図書館司書、朝野の息子
朝野によく似たくせ毛の小学生男子。
移動図書館の利用者の一人。
係長
図書館職員
黒髪眼鏡の頬のこけた男。
上と下からの要望でお疲れ気味。
リリアンの女
迷惑な利用者の一人
オカッパリボンの女性。
何度も「リリアン」の本のレファレンス(検索、案内、回答などのサービス)を来館のたびに繰り返す。
その目的はお気に入りの職員とお話する事のようだ。
島本
図書館バイト
ショートボブの女性。
アンケートおじさん
迷惑な利用者の一人
白髪ちょんまげで丸眼鏡髭のおじさん。
色に関する20の質問を主に女性職員に対して行う。
黒ニット帽の変態
迷惑な利用者の一人
ニット帽にマスク、黒Tシャツの男。
図書館で下半身を露出する変態。
雑誌クソジジイ
迷惑な利用者の一人
ポロシャツの壮年男性。
ビジネス誌の発売日に最新号が遅れると、受付の女性職員を怒鳴り散らす。(男性職員のいう事は聞く模様)
そんなに読みたいなら本屋で買え。
あらすじ
その日、紀一は図書館司書の朝野から移動図書館の手伝いを頼まれる。
移動図書館はマイクロバスを改造し本を積み込んだ車で、家からの来館が難しい人たちのために市内各所のステーションへと赴き、本を貸し出すサービスだ。
移動図書館の実施日は肉体自慢の白井が休みのため、図書館で三番目に力持ちな紀一に白羽の矢が立ったようだ。
朝野は紀一の学校の予定も把握しており、実施日は期末テストの最終日で午後の予定は空いていた。
朝野が紀一の学校の予定を知っていた事に引きつつ、紀一は暇だからと彼女の頼みを引き受けた。
そして移動図書館、当日。
本が入った重いラックを運びこみ、運転手繁松の運転で最初のステーション、山の上の小学校へと向かう。
その道中、繁松は小学校の周辺に住んでいる子供は図書館まで自力で来れない。
だから、こっちから行くんだとニヒルに笑った。
感想
今回は冒頭、レファレンスのエピソードから始まり、寄贈図書の装備、移動図書館、郵送での弁償、図書館利用者の臭い、迷惑な利用者などが描かれました。
今回はその中でも移動図書館についてのエピソードが興味深かったです。
移動図書館、街中で何度か走っているのを目撃した事はありますが、利用した事は一度もありませんでした。
あのバスも作中、描かれたように山の中等、図書館から遠い地域の人たちに本を届けているんだろうな。
そう考えるとなんだか記憶の中のバスが愛おしく思えてきました。
まとめ
この巻のラストに収録された迷惑な利用者のエピソード。
普段、生活していて自分はそれほどカリカリする事がないので、人にたいして横柄な態度を取ったり、妙に偉そうだったりする人の事が理解できなかったのですが、エピソードを読んで周囲に怒鳴り散らす人の心理が少し分かった気がします。
この作品はヤンマガwebにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。