カワセミさんの釣りごはん 7 アクションコミックス
著:匡乃下キヨマサ
出版社:双葉社
秋は終わり、季節は年の瀬を迎えていた。
カワセミは友人のミサゴとその兄、タクマと共にヒラメを狙い浜辺を訪れていた。
カワセミは教えられた通り、早速、離岸流に目掛け仕掛けを投げるが……。
登場人物
羽白の母
カワセミたちの友人、羽白の母
金髪ロングの美女。
羽白の容姿は彼女から受け継いだようだ。
喫茶店のマスター
白髪の老人。
ハヤ(オイカワ)釣りのための道具をミサゴに貸す。
ミサゴの姉、音々子(ねねこ)は昔、彼の店でバイトしていたようだ。
ハヤ釣りの名人らしい。
あらすじ
カワセミにとって初めてのヒラメ釣り。
一投目、突然重くなったカワセミのリールに、ミサゴは根掛かりか海藻だろうと予想する。
しかし、釣り上げたのは蒲鉾の材料にされるマエソだった。
一方、タクマの竿にも当たりがあった。
彼が釣り上げたのはヒラスズキ。
料亭などでも出される高級魚だ。
その後、波が高くなる中、ミサゴが見事ヒラメを釣り上げ、一行は浜を後にした。
ミサゴは波に濡れたカワセミに一度帰宅して、風呂に入る事を提案。
カワセミもその提案に乗り、一度帰ってからミサゴの家に向かうことにした。
そして訪れた魚取家。
カワセミはいつもように手際よく魚をさばき、ヒラメは刺身に。
タクマが釣ったヒラスズキはパスタにすることにした。
料理を完成させたカワセミが、家族会議中だというお茶の間へと向かい襖を開けると、集まった魚取家の一同から彼女は誕生日を祝福されたのだった。
感想
今回は冒頭、ヒラメ釣りとカワセミの誕生日から始まり、ワカサギ釣り、ミサゴ、ハネジロ、クロコの三人でハヤ釣り、大晦日、年越しそばと初詣、元日、初日の出と放置釣りなどが描かれました。
その中でも今回はワカサギ釣りのエピソードが印象に残りました。
ワカサギ釣りといえば、凍った湖にドリルで穴を開けてする印象がありました。
なので湖面が凍る寒い地域でしか釣れないものと思っていました。
ですが日本各地の湖沼やダム湖に放流されており、日本中で釣る事が出来るようです。
また料理も天ぷら一択だと思っていましたが、かき揚げや柳川風卵とじなど今回登場したものはどれもとても美味しそうでした。
また、この巻ではミサゴの将来について、カワセミの父と話す場面がありました。
釣りの知識を活かした仕事。
彼女が何になるのか。
その為にどんな道を選ぶのか。
その時にカワセミはどうするのか。
作中の時間がゆっくりですが、確実に流れているのを感じさせるエピソードでした。
まとめ
今回は年の瀬から年明け、元日までが描かれました。
次回も引き続き冬の釣りが描かれるのでしょうか。
次はどんな魚を釣り、どう料理するのか。
読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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