ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット 3 BLADE COMICS
原作:ホークマン
作画:メカルーツ
出版社:マッグガーデン
人類を猫に変えるウイルス、N・Nウイルス。
それにより世界は猫に包まれた。
文明は崩壊し、人類に残された道は猫になる事しかないかに思われた。
しかし、猫に反逆し戦う者たちは死に絶えてはいなかった。
登場人物
アラタ
金髪短眉の身軽な青年
人類の砦、ヴェンデルシュタインでクヌギ達が出会った男。
その身軽さで猫の攻撃を躱し、両手の指に装備した猫じゃらしで猫の気をそらす。
ケイスケ
猫に襲われた避難所から逃げてきた医者
安全帽眼鏡の男性。
ヒャッハーな猫好き達に襲われる。
カズコ・ヴァレンタイン
元博物館だった場所に築かれた砦「ヴェンデルシュタイン」のボス
金髪ツーブロックでサングラスの老婦人。
高いカリスマ性と状況判断能力で生存者の暮らす砦を纏め上げる。
スオウ
ヴェンデルシュタインで資材管理を行う女性
黒髪ショートでスカートスーツの女性。
コウジ・ウォード
ヴェンデルシュタインの古参戦士
白髪髭で丸サングラスの老人。
二人の息子と共に猫の襲撃から砦を守り続けた。
大声で猫を退けたり、様々な格闘技に精通し、それを使い変則的な猫の攻撃を躱す。
レン・ウォード
コウジの息子、長男
金髪ツンツン頭でサスペンダーシャツの青年。
ワニさんタイプの水鉄砲を二丁使うスタイル。
マサキ・ウォード
コウジの息子、次男
黒髪で右目を隠した黒スーツの青年。
イルカさんタイプの水鉄砲を二丁使うスタイル。
ウォード親子は食料の調達に出かけ、連絡が途絶える。
あらすじ
インフラを管理していた人間が猫に変わり、彼らに指示を出していた指導者も猫へと変じた。
食料の供給は途絶え、電気も枯渇。
そのことで世界は混沌に包まれた。
その日も避難所から逃げ出した男二人が、バイクに乗った悪漢たちに襲われていた。
取り締まる者のいない法の失われた社会。
今は力だけがモノを言う。
力のない者は大事な愛猫の写真を奪われても何も文句は言えないのだ。
男の一人は食料は持っていってもいいから、猫ちゃんグッズは返してほしいと悪漢たちに懇願した。
そんな男を鼻で笑い、いまや猫関係の品は純金よりも価値があると男たちから唯一の癒しであった猫グッズを奪った。
そんな悪漢たちも、温められたバイクのシートに乗った猫たちに襲われ、可愛い猫ちゃんへと姿を変えたのだった。
感想
今回は冒頭、北斗の拳に登場するようなヒャッハーな人たちに襲われた医師、ケイスケのエピソードから始まり、クヌギ達が身を寄せる砦「ヴェンデルシュタイン」の登場、食料調達に出かけ連絡の取れなくなったウォード親子の捜索などが描かれました。
猫のせいで秩序が失われ、ヒャッハーな世界になってはいますが、奪われるのは命ではなく猫グッズなので、なんだか平和だなぁと感じると同時に、そのヒャッハーな人たちもすぐに可愛らしい猫ちゃんになってしまったので、諸行無常だなぁとも感じました。
作中、主人公、クヌギが探していると語ったN・Nウイルスをどうにかする方法。
そんなものが果たして存在するのか。
人々は再び猫を抱き幸せを得られる世界を取り戻せるのか。
先が楽しみです。
まとめ
この巻の終盤登場した本を読む猫。
あの猫が物語にどう絡むのか。
クヌギは現状を打開する手がかりを掴む事ができるのか。
次の展開が気になります。
この作品はMAGCOMIにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。