女の園の星 3 フィールコミックス
著:和山やま
出版社:祥伝社
女子高の教師、星先生の日常を描いた作品です。
登場人物
三木優(みき ゆう)
1年2組の生徒
ショートカットくせ毛で眼鏡の少女。
他人と一緒に食事を取ることが苦手。
SNSで知り合った女性と推しのライブに出かける事になったが、その後の食事について不安を感じ、星に相談する。
桜井(さくらい)
養護教諭
黒髪ショートの中年女性。
三木の会食恐怖症の克服のため、保健室を提供する。
古森の兄
星のクラスの生徒、古森ひかるの兄
小太り眼鏡の青年。
ニート。
よく食べるひかるに不満を抱いている。
古森の祖父
キャップで小柄な老人(82)
リケンのドレッシングが好き。
少しボケているのか、果てしなく自由。
真美(まみ)と母、裕美子(ゆみこ)と弟、貴之(たかゆき)
小林のクラスの生徒
三者面談で裕美子が赤ん坊の貴之を伴ったことで、面談はカオスな状態に。
あらすじ
その日、星は風邪をひき学校を休んだ。
高熱で食事を作る気力のない星に、妻からのメッセージが入る。
“テーブルにごはんがあるので、食べられそうだったら、あたためて食べてね”
妻の気遣いに感謝しつつ台所へ向かい、かけられたキッチンパラソル(虫よけの網)を取るとそこにはナンとターメリックライスが添えられた本格的なインドカレーがおかれていた。
そういえば、妻にプロポーズされた時、風邪などで学校を休んだ時、いつもカレーが出た話をした。
ただ、今じゃない。
確か冷蔵庫に玉子豆腐があったはず。
星はお腹に優しいものを求め、冷蔵庫へと向かった。
扉を開くとそこにはキンキンに冷やされたラッシーがおかれていた。
感想
今回は冒頭、風邪をひいた星先生とカレーから始まり、他人と食事が取れない三木、テスト監督とヒーリングタイム、三者面談と古森、大掃除とゴキブリなどが描かれました。
その中でも今回は古森の三者面談のお話がカオスで面白かったです。
古森の両親は共働きなため平日動けず、代わりにやってきたのが、ニートな兄と少しボケた様子の祖父。
兄は食べ盛りの古森(例:おでんで飯は食えないとコンビニで買ってきた冷凍のお好み焼きでご飯を食べ、おでんは〆で食べた等)に抱いた不満を星にぶつけ、祖父は古森の理転(理系クラスへの転向)の話でドレッシングの製造会社リケンの話を始める。
そんな面談の隣では小林のクラスの面談が行われており、赤ん坊の泣き声に交じって、小林が見つけた壊れたホイッスルの音が鳴り響く。
……なんにしても、古森の家族が仲がよさそうで良かったです。
まとめ
今回、一巻、二巻のような大爆笑のお話はありませんでしたが、相変わらず読んでいてずっと楽しかったです。
ゴキブリは私も触れもしないし、近づけもしないので、すごく共感出来ました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの作品は祥伝社特設サイトにて第一話が試し読み出来ます。
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