僕らが恋をしたのは 3 KC KISS
著:オノ・ナツメ
出版社:講談社
年老いた男、大将、キザ、ドク、教授の四人が暮らす山中の楽園。
その楽園にやって来た老婦人、お嬢。
彼女の目的、それは物静かな教授に関係していて……。
登場人物
姫
キザの娘
黒髪ショートの女性。
お嬢の話を聞き、同窓会のついでに様子を見に楽園を訪れる。
あらすじ
丸太を売りに町に降りるという大将に便乗し、キザも甥っ子の見舞いに出かける事となった。
その帰り道、蕎麦屋で久しぶりに同期達と顔を合わせた二人は、飲むことにしたので町に泊まるとドクに連絡を入れた。
残された三人、ドク、お嬢、教授の三人は大将の家の台所を借り、ドクが作った料理をつまみに飲みながら教授の提案で映画を鑑賞した。
そのささやかな宴も終わり、三人はそれぞれの家へと帰る事にした。
その帰り道、自分を家まで送るドクにお嬢は教授との出会いを尋ねる。
二人が出会ったのは福岡。
ドクが全国を放浪していた時、たまたま入った居酒屋で隣あったのが始まりだ。
その数年後、再びその店で教授と出会い、リタイアするという彼をドクは山へと誘ったのだ。
語れるほど教授のことは知らない。映画が好きなこともお嬢の言葉で知ったぐらいだ。
そう言ったドクと別れ、お嬢は一人夜の森に視線を向け思う。
皆が楽しいのが一番。
自分だって楽しいのが好きだ。
だが、あの手紙を渡したら、それを壊してしまうかも……。
そんな事を考えながら、お嬢は夜空の月を眺めた。
感想
この巻では秋から冬へと近づく楽園の日々を描きながら、お嬢の目的が教授にある事が分かりました。
寡黙で自分の過去を話さない教授。
彼はどんな人生を歩み、楽園へとたどり着いたのか。
彼の旧友からの手紙を預かっているというお嬢。
その手紙が穏やかな楽園の日々に何をもたらすのか。
リタイアした男四人と一人の美女。
彼らがどうなるのか、次巻が楽しみです。
まとめ
今回、お嬢の回想で若き日の教授らしき思い出が描かれました。
文学青年のような姿でノートに鉛筆を走らせる教授。
彼は物書きだったのか。
ラスト、楽園に来た目的である手紙の存在を教授に打ち明けたお嬢。
その手紙に何が書かれているのか。
続きが気になります。
こちらの作品はコミックDAYSにて第一話が無料でお読みいただけます。
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