世界は終わっても生きるって楽しい 4 ガルドコミックス
著:鳥取砂丘
出版社:オーバーラップ
赤い谷のカンリキョクでヤコーネ達は、旅の仲間、ネイと同じ名前を名乗る巨人の青年と出会う。
ガラス越しでヤコーネと会話したネイは、世界の秘密をヤコーネに伝え……。
登場人物
ネイ
ヤコーネ達が赤い谷のカンリキョクで出会った巨人
ロングヘアの青年。
ヤコーネ達にこの世界に起きた事を伝える。
主任
三角頭のボス
かつては人間の研究者だったが別世界の力に魅了され、世界を赤い霧によって変えようとしている。
あらすじ
巨人の青年、ネイが言うにはヤコーネ達が生まれるずっと前から、この星の資源は枯れかけていた。
食料も暖を取る為の燃料も尽きれば、人類は滅びるしかない。
滅亡を避けるため、当時の人々は英知を集結し、二つの計画を見出した。
一つは遺伝子を改造し、小人を作り出すこと。
もう一つは別次元への穴を開き、そこからエネルギーを調達する事。
二つの計画はどちらも成功し、世界には新たに作り出された小人が生まれ、穴からは地獄があふれ出した。
穴から噴き出した赤い霧は生物を別世界の性質のものに書き換えた。
それは小人たちにも影響を与え、多くの種族が生まれる事となった。
その前に霧は都市を飲み込み、異形の跋扈する無人の都市が形作られた。
ヤコーネはネイにほかの都市に生き残りはいないのか尋ねた。
しかし、現在、他の都市とは連絡できず、生存確認は取れていないらしい。
だけど、まだ人間のいる場所は残っているかもしれない。
ネイが示した場所。
それはヤコーネの父が来たという月だった。
ヤコーネの父は月から送られたエージェントで、その目的は赤い霧の影響を受けていない人間の遺伝子を探すこと。
ネイはそう結論付け、そんなエージェントを送るなら、組織が存在するはずで月には人間がまだいるはずだとヤコーネに語った。
次いで彼はヤコーネの持つ、村人たちの遺伝子パックを預けて欲しいと告げ、月に行こうと思っていると話した。
感想
今回は冒頭、巨人ネイ(ヤコーネ達が小さい)が語る星に何が起きたのかから始まり、三角頭たちの襲撃とヤコーネへの管理者権限、セキュリティーボットと三角頭、三角頭のボスの目的、ヤコーネの変化とネイの出発、巨大な肉の門、決戦とこれから等が描かれました。
この巻でヤコーネは都市の管理者となり、視界に浮かぶAR(拡張現実)によって都市内の様々な情報の他、機械類を操ることが可能になりました。
また、赤い霧の影響による肉体の変化により、生えた翼で空を飛び、火を吐いたり、魔法(超能力)を使ったりができるようになりました。
なんだか、規格外の力を得て戦う姿は最終決戦を思わせますが、物語はまだ続くようです。
新たに始動したアフターマンプロジェクト。
それがどんなものなのか。
ヤコーネの旅が今後、どうなっていくのか、次巻も楽しみです。
まとめ
生き残った人間を探すため、月へと旅立ったネイ。
月にはどんな人たちが暮らし、どんな方針を持っているのか。
新たに始まったヤコーネ達の今後も気になりますが、ネイサイドも興味深いです。
この作品はコミックガルドにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。