青の島とねこ一匹 6 ヤングチャンピオン烈コミックス
著:小林俊彦
出版社:秋田書店
足の怪我で最後の大会に出られなかった隼人(はやと)。
終らない彼の夏を終らせる為、青(あお)は彼とキャッチボールし、最後の打席だと隼人にバットを握らせボールを投げました。
そのボールを打ち返し場外ホームランにした隼人は、出られなかった大会への思いを断ち切り、自分の気持ちを青に伝えました。
しかし、響くチャイムの音と彼の声はかき消され……。
あらすじ
チャイムの所為で隼人の告白は夕暮れの空に消えた。
「よう聞えんかった……」
そう言った青に隼人は再び想いを告げる事無く、そろそろ帰ろうと青を促した。
そんな二人を影から見ていた草太(そうた)は青春を邪魔しない様にコッソリ帰宅の途に就いた。
その翌日、ミケに起こされた草太が居間に向かうと、そこには青の友人の雛(ひな)がいた。
夜も明けきらない早朝からどうして?
話を聞けば彼女はハゼの天ぷらが食べたいと言う。
ハゼは魚屋には売っておらず、食べる為には自分で釣るしかない。
満潮になるまでのこの時間がハゼが良く釣れる時間らしい。
そんな訳で草太と青は雛と共にハゼ釣りへと出かけた。
雛が用意した延べ竿に餌のホタテを付け釣り糸を垂らす。
しかし、一向に当たりはこない。
隣を見れば雛が次々にハゼを釣っている。
何で雛だけそんなに釣れるのか?
雛の答えは餌が違うから。
二人はその餌、アオムシに引きつつも雛にアオムシを付けて貰い、ハゼを釣り上げた。
釣果は上々、帰宅した青は早速ハゼを捌き、その日の朝食はハゼの天ぷら、塩焼き、刺身とハゼ尽くしとなったのだった。
感想
今回は隼人の告白とハゼ釣りから始まり、廃校での肝試し、子猫の冒険、青の両親の出会い、タヌキの恩返し、秘密基地とタイムカプセル、葵(あおい)を預かる等が描かれました。
今回はその中でも肝試しのお話と秘密基地の話が印象に残りました。
肝試しのお話、青の両親、雷太(らいた)と月見(つきみ)の仮装というか特殊メイク?は子供時代に実際経験したら多分トラウマになるんじゃないかと思いました。
あ、あと、青のキツネが可愛かったです。
秘密基地の話は幼い頃の記憶を思い出すようなそんなお話でした。
幼少期、ダンボールとかで作ったなぁと読んでいて懐かしさを感じました。
まとめ
今回も前巻から引き続き夏休みの日々が描かれました。
夏の早朝の涼しさ、一日が長く感じたあの日々を思い出す様なそんな読了感を感じました。
この巻のラスト、草太の同僚の宮地から預かった娘の葵がいなくなりました。
彼女はどこへ行ったのか、次も楽しみです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。