雨と君と 4 KCデラックス
著:二階堂幸
出版社:講談社
のんびりとした犬(たぬ、ゲフンゲフン)とお姉さんの日々を描いた作品、第四巻。
登場人物
猫
弟夫婦の飼い猫
黒猫。
病院の関係等で家を空ける事が多くなった弟夫婦に頼まれ、お姉さんが預かる事になった。
犬は猫と仲良くなろうとおもてなしするのだが……。
映画監督とそのつれ
眼鏡無精ひげの男と黒髪ショートでぽっちゃりな女
仕事から逃避し散歩していたところ、犬に出会う。
お姉さんとは知り合いのようだ。
あらすじ
年も明けたある日、お姉さんは弟夫婦の飼っている黒猫を預かる事になる。
犬はその黒猫を気に入り、全力で歓迎するが猫はつれない。
それでも犬はあきらめずフリップを使い、やりたい遊びを尋ねる。
しかし、犬が掲げたフリップを猫はパタンと床に伏せ、犬の鼻にぺちっと右前足を押し付けた。
完全な拒絶に犬は小刻みに震える。
お姉さんは仲良くしてくれてありがとうと犬を抱き上げた。
「あの子にはあの子のペースがあるから……ゆっくり仲良くなればいいのよ……それとね……猫は文字読めないからフリップは意味ないよ」
“え?”
ショックを受けた犬は思わず手にしたフリップを取り落とした。
感想
今回は冒頭、猫のお話から始まり、冬の終わりから春の訪れまでが描かれました。
その中でも今回はお姉さんがどんな小説を書いているのか気になったお隣さんのきいちゃんと、お姉さんの友人、美々(みみ)とレンとの会話が楽しかったです。
頑なに小説の名を告げようとしないお姉さん。
そんな彼女の小説を知ろうと、きいちゃんは美々達に情報を求めます。
リアルの知り合いに自分が書いた物を読まれるの、少し想像してみましたが確かに心の内を見られているようで、恥ずかしいかもしれません。
まとめ
今回はお姉さんと犬の春先の日々が描かれました。
次巻では季節が廻り、犬とお姉さんが出会った梅雨が描かれるのでしょうか。
どんなエピソードが収録されるのか、今から読むのが楽しみです。
こちらの作品はヤングマガジン公式サイトにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。