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はぐちさん 第九巻 登場人物・あらすじ・感想

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図書館
はぐちさん 9 フィールコミックス
著:くらっぺ
出版社:祥伝社

日々の生活にお疲れ気味な女性「八千代(やちよ)」と無理すれば、なんにでもなれる不思議な生き物「はぐち」の生活の記録。
この巻では、八千代とはぐちの日々の他、内定の決まった芙蓉(ふよう)のデザイン会社での仕事の様子などが描かれました。

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登場人物

八千代(やちよ)
はぐちと暮らしているの女性
新しいカバンを買いました。

はぐち
突然、八千代の所に現れた不思議な生き物
体の形を変えられる
無理をすれば何にでもなれる
思い出を奇跡に変えられる
お仕事は新鮮がいっぱい。

桜(さくら)
八千代のセンパイ
姉後肌の女性
ちっちゃい
気遣いの人
エプロン可愛い。

ヒロセ
八千代の同僚
お酒とパチスロが大好き
物怖じしない性格
雨の日もプラスに考える。

中川芙蓉(なかがわ ふよう)
八千代の隣に住む大学生
割と天然
仕事の事で悩む日々。

じゅみょう
芙蓉と一緒に暮らしている謎の生き物
人見知り、不器用、引きこもり
なんでも壊せる
買い物は普通に出来るようになった。

神谷(かみや)
デザイナー
垂れ目で猫口な女性。
マルチタスクは苦手だが手は早くセンスもいい。
モンスター狩ってる。

白井うずき(しろい うずき)
神谷の会社の立ち上げスタッフ
パッツンショートでピアスの人。
直観派な神谷に代わり、芙蓉に仕事を教える。

高坂(こうさか)
八千代の上司、チーフデザイナー
オールバックセミロングの女性。
神谷が独立前は彼女と二人、ツートップで働いていた。
ただ、感覚でデザインする神谷と理論派の高坂では部下に対する指示がバラバラになる事が多く、八千代などは二人に翻弄されていた。

長編 あらすじ

テレフォンカード
ある夏の日、押し入れの整理をしていたはぐちは一枚のテレフォンカードを見つける。
その一か所使用済みの穴の開いたテレフォンカードを見た八千代は、幼い頃の記憶を思い出し……。

図書館
休日のある日、部屋で寝っ転がりスマホを見て無為に時間を過ごす八千代。
そんな八千代を誘い、はぐちは図書館へと向かい……。

芙蓉とお仕事
大学の講義がない日、芙蓉は内定が決まった神谷の会社で働く事となった。
初めての経験にテンパる芙蓉に神谷は手伝ってほしい事がと声をかける。
神谷の頼み、それはモンスターを狩るゲームのメンツに加わって欲しいというモノだった。

激辛ラーメン
冬の気配を感じ始めたある日。 八千代はヒロセから明日、行きたい所があると誘われる。
翌日、彼女と共に訪れたのは最近できた激辛ラーメンの店だった。

裁縫
八千代の裁縫箱を見つけ、裁縫にハマったはぐち。
ある日の帰り道、一緒になった芙蓉のコートのボタンが取れかけているのを見た八千代は彼女を家に誘うが……。

代わりにお仕事
配達を受け取るため、休日のその日、出社しようとしていた八千代。
しかし、その日はひどい頭痛に悩まされていた。
そんな八千代に代わり、はぐちは彼女に変身し代わりに受け取りをしてくると言い出し……。

芙蓉とお仕事2
神谷の立ち上げたデザイン会社で働き始めた芙蓉だったが、社長である神谷はデザインのセンスは抜群だが、自分の仕事に入り込むタイプで人に何かを教えることは苦手な様子だった。

現状、ゲームに登場するモンスターの弱点しか覚えていない芙蓉は、自分が今後、やっていけるのか不安を抱く。

小規模なお出かけ
休日、一日休み翌日出かけようと計画を立てた八千代。
しかし、翌日もなんだか元気が出なかった。
そんな八千代にはぐちは計画を小規模にしようと提案し……。

はぐちの布団
布団を干し、買い物に出かけたはぐち。
その買い物先のスーパーで、通り雨の事を聞いた彼は急いで帰宅。
その夜、いつものメンバーで飲み、フカフカの布団に横になった八千代を眺め、はぐちは八千代が自分用の布団をオーダーメイドで作ってくれたことを思い出すのだった。


大学を卒業した芙蓉は新社会人として新たな生活をスタートさせた。
そんな芙蓉の新生活を八千代は羨ましく感じる。

梅雨入り
雨の季節。
じゅみょうが傘を使わず買い物に出ている事を知った芙蓉。
どうやらいつもはぐちが傘に入れてくれているようだが、彼自身が傘を持っておいた方がいいだろうと、芙蓉はじゅみょうに折り畳み傘を手渡す。
しかし不器用なじゅみょうは傘を上手く開けず、壊してしまった。

そんな話を八千代に話すと彼女はこんなのはどう?と、100円ショップで作る自作合羽のブログ記事を芙蓉に翳してみせた。

落とし物のお礼
リモートワークで家で仕事をしている八千代を置いて、お買い物に出かけたはぐちとじゅみょう。
二人は店の前で落ちていた財布を拾い、店員に届けた。
後日、はぐちは店員から、落とし主からのお礼だと1000円札をもらい……。

カバン
衣替えの季節、道行く人の恰好が綺麗に見えた八千代は、くたびれた自分のカバンを眺め、新調すべきか悩み始める。

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感想

今回はいつも通りの日々を過ごす八千代と、仕事を始めた芙蓉の日々が描かれました。

その中でも今回は八千代の代わりに会社へと向かったはぐちの言葉が印象に残りました。

荷物の手配の遅れを指摘し、休日休む事も社会人の務め、無駄な時間を作らないようにもっと気を引き締めてと言った八千代の上司、高坂にはぐちは言います。

「今日は空からの光がきらきらしていて気持ちよかったでな。街も電車もいつもと違う見方が出来て、エレベーターなんて飽きるぐらい楽しみました。無駄ではなく今日はここへきて、本当によかったです」

仕事に追われ忙しく過ごしていると、当たり前に通り過ぎてしまい気付かなくなってしまう周囲の景色や日々の出来事。
はぐちにとってそれは、新鮮で興味深く楽しい時間だったようです。

エピソードを読んでいて、今度、立ち止まって空を見上げてみようか、なんて事を考えました。

まとめ

今回は大学を卒業し、新社会人と働き始めた芙蓉のお話に多く紙面が割かれていました。
流れていく時間の中で、八千代の生活にも何か変化が訪れるのでしょうか。

再登場した八千代が高校時代、チョコを渡した相手、松田(まつだ)。
彼と八千代が再会する事はあるのか。
次巻も読むのが楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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※イメージはPixabayのMichal Jarmolukによる画像です。
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