ゴールデン・ガイ 4 ニチブンコミックス
著:渡辺潤
出版社:日本文芸社
黒塚(くろづか)を暴走させ幹部たちを殺害させた茜(あかね)。
彼は裏で亀鶴一家会長の瀬下に埋蔵金の存在をチラつかせ協力取り付け、黒塚が拉致した亀鶴一家若頭芹沢を脅迫し亀鶴一家を牛耳る事を画策していた。
一方、凱(がい)はホテルに隠れていた瀬下と接触、茜に踊らされ暴走を続ける黒塚が瀬下の命を狙っている事を告げ、このままでは瀬下は全てを失うと脅しを掛ける。
その後、凱は瀬下が全て吐いた事を茜に告げ、音声データと権利書を餌に彼に横浜中華街珍珍楼へ来るよう要求する。
そして翌日、中華街に芹沢組の兵隊を配置し茜を待ち受けた凱だったが、中華街に黒塚が乱入。
黒塚は通りすがりの少女を人質にして芹沢組の兵隊達をけん制、射殺しながら瀬下の下へと向かう。
そんな黒塚を警官隊が包囲する。しかし、黒塚は警官隊にも躊躇なく発砲。
だが弾切れを起こし、腰からリボルバーを抜こうとした隙をついて凱の子分である吉平(きっぺい)が黒塚の背中にドスを突き立てた。
登場人物
来栖英美(くるす ひでみ)
二代目亀鶴一家若頭、来栖興行代表取締役
イケオジ髯おじさん。
神川勇輝(かみかわ ゆうき)
二代目亀鶴一家本部長、神川企画代表取締役
丸眼鏡涙ボクロおじさん。
坂直也(ばん なおや)
二代目亀鶴一家若頭補佐、二代目来輝会会長
グラサン顎鬚傷おじさん。
朴材昱(パク ジェウク)
二代目亀鶴一家舎弟頭、二代目茜組組長
長髪病目のイケメン。
武闘派。
大山健人(おおやま けんと)
殺された凱の子分、将太(しょうた)の弟
黒髪の青年。
ボクシング八回戦ボーイ。
兄、将太の復讐の為、凱の子分に無理やりなる。
柴田隆(しばた たかし)
横須賀唐獅子会元舎弟頭
禿髭眼鏡のおじさん。
大仏組の先代、大仏勇(おさらぎ ゆう)とは五分の兄弟だった。
現在は足を洗い喫茶店のマスターをしている。
あらすじ
黒塚を襲撃した吉平はその後、親友だった薬師寺を撲殺した黒塚をドスでめった刺しにした。
その後、吉平は後を駆け付けた凱に託し警官隊に確保された。
そんな吉平の意思を受け止め、全てを終わらせる責任があると凱は茜と会う予定の珍珍楼へと戻る。
しかしそこで一緒に茜と会う予定だった瀬下は、老人に変装し潜入した茜によって殺害されていた。
瀬下の死は彼を執拗に追っていた黒塚の犯行とされ、黒塚は被疑者死亡のまま書類送検、黒塚を殺害した吉平は現行犯逮捕。
そして亀鶴一家は瀬下の遺言状によって茜が二代目として襲名する事となった。
感想
今回は暴走した黒塚を吉平が殺害する場面から始まり、茜の二代目襲名、大仏組組事務所に隠されていた「かごめかごめ」と二朱金、物語冒頭で殺された将太の弟健人の加入、二朱金と幼い頃の凱の写真、芹沢の脅迫に使われている娘夫婦の保護、芹沢爆発等が描かれました。
邪魔者を排除し亀鶴一家を手に入れた茜。
一方で組事務所を開け渡し、直接の子分は若頭補佐の涼(りょう)と無理矢理加わった健人だけの凱。
凱はケジメを付ける為、茜を狙いますが彼は常に凱の一歩先を行き……。
埋蔵金についても先代組長勇の娘、満里奈(まりな)が見つけた勇直筆だと思われる「かごめかごめ」や、柴田が凱に渡した交通事故で傷だらけになった幼い凱の背中の写真等、ヒントなんだろうけど現状では意味不明のピースが登場し謎は深まるばかり。
なんにしても先が気になります。
まとめ
有力な幹部が殆ど殺され、それを行った黒塚も茜が行った瀬下殺害の罪を背負わされ退場。
大仏組の権利書も茜の手に落ち、全てが茜が描いた絵図通りに進む中、凱はどうするのか。次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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