ザ・ファブル The second contact 5 ヤンマガKC
著:南勝久
出版社:講談社
真黒組(まぐろぐみ)の組長、海老原(えびはら)はふらりと訪れたゲンを匿っていた家で紅白組(くじらぐみ)が契約している殺し屋、ルーマーの男と遭遇する。
登場人物
木志田多郎(きしだ たろう)
真黒組の幹部の一人
黒髪眼鏡のおじさん。
大学出のインテリだが決断力に乏しい。
鷹一真造(たかいち しんぞう)
真黒組の幹部の一人
短髪あばた顔の男。
昔気質の一匹狼タイプだが、組員からは一緒に戦ってくれそうという理由で慕う者も多い。
本部長
真黒組の幹部の一人
髭ほくろのおじさん。
海老原がアザミに渡していた封筒の中身を確認し、組長代行を指名する。
あらすじ
毒に耐性を持つヨウコはレイプしようとしてきた紅白組(くじらぐみ)の組長、松代を撃退。
何とか逃亡に成功していた。
一方、ヒットマン、ゲンを匿っていた家でルーマーの男と遭遇した海老原は、手榴弾片手に男と対話する。
二つ質問し、一つはでたらめでも答え、もう一つには真実を答えるように告げた。
海老原の質問はなぜ松代のようなクソみたいな男と関わっているか。
そして自分以外に誰を狙っているか。
ルーマーの男は、一つ目の質問に金と答え、二つ目には海老原と幹部二人ほどと答えた。
ルーマーの男の質問は、二つともファブルとの密約があるのかというものだった。
海老原は男の質問に笑みを浮かべ、どちらにもないねと答えた。
互いに質問の答えを言ったあと、海老原は男に組織のトップを呼べと告げた。
主導権を握っているのは自分。
そう言って右手の手榴弾に意識を向ける。
「強気な言い方だが……アンタも死ぬ前提だぜ――」
「わかってないな~~おまえら殺し屋ってのは生きて帰ってナンボやろ――金もらって殺すんやからそりゃそだわな」
暗殺の技術を売りにする殺し屋と違うところ。
それはヤクザは生き様と死に様にこだわるという事だ。
「俺たちが売りにするのはここなんや」
海老原はそう言って自分の胸をたたいた。
「名言じゃねぇか――今の政治家にそれ――言ってやれよ――」
「アイツらは手遅れや。今はおまえに言うとんねん――どうするよ――ここで一緒にバラバラになるか?」
海老原の手にはピンの抜かれた手榴弾。
男の手にはサプレッサーの装備された拳銃。
「ナメんなよ!」
その言葉と同時に海老原の手榴弾のセーフティレバーが甲高い音を立て弾けた。
感想
今回は海老原とルーマーの男との対決から始まり、海老原がアザミに預けた二枚の封筒、組長代行、鷹一襲撃、イラつく木志田、これまでの事とタイマン、集まる殺し屋たち等が描かれました。
冒頭、海老原は手榴弾によりケガを負い入院、戦線離脱を余儀なくされます。
その海老原が抜けた穴を埋めるため、今回は組長代行の指名が行われました。
一方、その組長代行を守ったアキラの行動で、ルーマーは殺し屋を呼び寄せ、ファブル潰しと真黒組の幹部の暗殺に動き始めました。
殺しはしないアキラ達と、容赦なく命を狙うルーマー達。
二つの殺し屋たちの対決がどんな形になるのか。
次回も楽しみです。
まとめ
この巻のラスト、ヨウコをタコちゃんの所に送ったクロの前に、ルーマーの毒使いが現れます。
喧嘩はそこそこ強いですが、どこか抜けているクロがどうなるのか。
続きが気になります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。